2017年03月07日

CS3は自動運転に使えない?

メルクリンユーザーならよくご存じの鉄道王国で、CS3の機能と対応について、という案内が書かれています。

CS3が自動運転できないので、Desktop Stationで自動運転をしたい、という問い合わせを最近はよくいただきます。CS2がもう入手困難なので、メルクリンで自動運転をする術がないので、悩みに悩んでだと思われます。一応、MS2接続キットをご案内するわけですが、60113を持っていることが前提なことや、レイアウトの規模が大きいとカバーできないので、どうしてもミスマッチになります。

ちょうど、勢いで購入したCS3があるので、最初のころはいじっていましたが、無料のDesktop Station未満の機能で私も愕然としているわけですが(汗)、みなさんは購入前にそれを知ることができて、運が良いと思います。CS3は、MS2の大きい版というレベルでしかありません。イベント機能に、どうやってもS88のセンサを登録する機能が見つかりません。ティーチング機能はあるので、何をトリガに動かすのかよくわかりませんが、勝手に動かすことはできます。ただし、センサをトリガにできないので、本来の自動運転という意味ではどうにもできません。自動運転できないCS3なんて、CS3じゃなくてMS3じゃないか!と言いたくなります。

なんでこんな中途半端な実装でリリースになったのかサッパリですが、まあ、自動運転の全体アーキテクチャやGUIデザインで揉めてて進んでいないのが実情かなと見えます。実装作業自体は、ザックリ見積もっても、トリガだけであれば、そんなに時間はかからないはずです。いろいろ、謎が多いです。

最近はすっかりメルクリンシステムはほったらかしで、CTrack線路を使いつつ、RocoやPIKOのサードパーティの車両を動かしたり、UNITRACKでDCCばかりいじくり回しておりますが、そんな状況ですので実のところ、メルクリンの60113 トラックボックスに依存するMS2接続キットは、先日お伝えした通り、在庫限りで販売終了、サポート終了としています。

ということで、mfx機関車を自動運転で動かすすべがなくなるので、これをどうにかしてくれと私に言われてもどうにもなりません。mfxは置くだけポンのすごい技術だと思いますが、ややこしいチップが必要だったり、特許でガチガチだったりで、オープン志向の弊社の方針と合わないので対応する気は全くありません。

ということで、CS3難民を受け入れることは、Desktop Station国は難しい状況にございます。mfx教からDCC教へ改宗をしていただきたく、ご検討いただければ幸いです。なお、旧メルクリンのMarklin Motorola車両はファンクションに一部制限はあるもの(F5以降は動かせません・・・)の、動かせますので古いメルクリンをお持ちの方は難民にならずに、弊社のシステムで問題なく自動運転をお楽しみいただけます。
posted by yaasan at 20:53 | Comment(0) | 鉄道模型

突入電流対策・DCCソフトスタートアダプタ

OEM用に、200個のポイントデコーダの製造が終わり試験中ですが、47uFをデコーダに積んでおいたのですが、これが意外と悪影響になっていて突入電流対策が必要なことが分かりました。

DSblueboxR4で起動すると、このポイントデコーダを2個までしか起動できません。3個以上は、突入電流でTB6643KQが防止機能で停止してしまいます。瞬間的に6Aまで出てしまっているようです。

まあ、直近にすぐ配線しているので、配線のインピーダンスも小さく、回路の見えない抵抗成分が少ないので電流が増大していると思われます。ダイオードもショットキーバリアダイオードにして、効率をよくしているのも裏目になっているようです。

ということで、対応策としては、2個あります。

・ソフトスタートさせる(DCC/MMシールド、DSblueboxR4などは、疑似的にソフトスタートを実装)
・コマンドステーションのMOS-FETなどの部品の耐電流を大幅に上げる(DSmainR5はこの解決法)

やはり安定的に実現するには、ソフトスタートアダプタを作って提供するのが良いです。という事で、ソフトスタートアダプタを検討しました。

実装方法としては、デジタルで電圧監視をしながら行うか、アナログ式で時間が経ったら自動的にONさせるかのどちらかです。デジタルだと、コストアップですが確実に制御可能です。アナログ式だと安くてシンプルです。

アナログ式が一番いいと考え、アナログ式の低コストなソフトスタートアダプタを作ることにします。実際にどのように、突入電流を防ぐかを考えました。ちょうど、ひでろんさんのDC/DCC自動切り替えのドッチーモアダプタの技術を拝借して、ソフトスタートアダプタを作ることにしました。

ドッチーモアダプタでは、倍電圧回路を使って、交流で上下のコンデンサを交互に充電させて両端からは見かけ上、電圧を倍に上げてしまう方法です。つまり、交流信号で電圧が溜まるまではリレーをONさせません。

このリレーの1経路に、数10Ωでワッテージの大きい金属皮膜抵抗などを置いて、充電中は抵抗を経由する回路でデコーダのコンデンサを充電させて、突入電流対策にします。

SOFTSTART_SCH_R1.PNG

充電回路の定数は、シミュレーションをしながら調整していきたいと思います。充電時間が1ms以上なら、何も調整しなくても良いです。もしかすると、このソフトスタートアダプタの突入電流対策のため(何をやっているのかおかしいですが)に、ダイオードの先に抵抗を数Ω入れて、調整が必要かもしれません。

本回路は、商品化のつもりはあんまりなく、また他社ユーザーには販売しない方針です。どこかの学園の理事長のように札束で顔をたたいてくれるなら考えますが、突入電流対策はシビアな問題で、簡単な事ではないので、自分のコマンドステーションのことだけを考えたいと思っております。
posted by yaasan at 08:35 | Comment(0) | 鉄道模型