2017年09月06日

電気自動車の発展は難しいです・・・

今日、新型の日産リーフが発表になりました。バッテリー容量が30kWhから40kWhに強化されつつ、280kmから400kmに大幅に航続距離が伸びたとのことです。

バッテリーの増加分だけでは航続距離は伸びないので、たぶん、永久磁石の配置や構造を工夫してモータの高速域の特性を良くしたのとインバータの素子(IGBT)を第7世代などの効率が良いものに変えたんだと思います。

リーフはエコ、ゼロエミッションともてはやされていますが、実のところそんなことはありません。個人的に今思っているのは、今すべての自動車を電気自動車に切り替わると、確実に日本の電気システムは崩壊するということです。

実のところ、化石燃料のエネルギーを直接動力に変換する内燃機関は、効率が悪いとかいろいろ叩かれてますが、なんだかんだでものすごいエネルギー量なのです。これをすべて電気で賄うのはとても難しいです。

石炭発電所の最新の変換効率でも50%弱ですし(発電所付近の温水プールも含めた熱効率は考えない)、送電線の効率も90%、そこにバッテリーが入るとさらに80%とかに落ちてくるわけです。エイヤで計算しても合計で、36%になります。トヨタのガソリンエンジンの一番良いもので40%近くなので、意外といい勝負していると思いませんか?

電機屋として考えるのは、内燃機関の時代はまだま続く、続かないと社会は成り立たないという事です。送配電システムは残念ながら、それを支えるほど太くありません。太陽光とか増えていますが、そもそも発電量は化石燃料よりも不安定で桁も少なく、さらに需要家までの送電線のキャパが大きくない以上、どうにもなりません。

とりあえず、車のエコ運転をぜひとも心がけていただければと思います。古い車の人は、買い替えることでもかなりのエコになります。この10年のエンジンの進化はとんでもないレベルです。内燃機関のさらなる進化を、電機屋としても大いに期待しています。
posted by yaasan at 19:59 | Comment(2) | 日記