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2019年02月23日

コマンドステーションの負荷について

コマンドステーションの負荷についての考え方について説明させて頂きます。

ACアダプタの選び方は、使用される負荷(サウンド車両の台数、ポイントなど)の最大ピーク値に合わせて設定してください。

サウンド機関車(HO): 0.5A/編成(ざっくりです!プラか金属かなど条件によって変わりますし例外あります)
ポイント(Tortoise): 0.2A/稼働時(5秒程度)
ポイント(ソレノイド): 0.8A/稼働時(ほぼ瞬時)

DSair2は、大まかに、サウンドHO機関車を3〜4車両くらいという規模感です。DSmainは、その倍程度ということになります。なお、数秒〜数十秒程度の瞬間的な2A越えは問題ありません。数十分など続けると、熱が溜まって、限界レベルに達するわけです。

なお、電流で書いていますが、実際は熱の問題なので、チップの内部抵抗値から計算で求め、最終的には室温+発熱量(ジュール熱)で考えないといけません。そして、この限界値というのは、内部のシリコンの限界温度(150℃)です。この温度に達しなければ電流をたくさん流せるわけです。
2.0Aも実は限界じゃないですし、放熱の仕方によっては限界ラインを上げられます。でも、そんなことを説明すると、意味分からんになってしまうので、当社としては連続最大電流は2.0Aでお願いさせて頂いております。

ACアダプタの出力で12V/2Aや、16V/4Aとかありますが、「電流部分(2Aとか4A)は大は小を兼ねる」です。ただし、あまりにも大きすぎるもの(たとえば、12V/8Aなどのものもたまにあります)を使うと、ショート時にACアダプタ自体の保護機能がほとんど効かない恐れがあります。

基本的には、2A〜4Aを推奨します。DSair2でも4Aを使って頂いて構いませんし、2Aをギリギリ使いたいとなると、2A出力のACアダプタでは、実は能力不足になります。チーターと一緒で、時速80km/hで走れると言っても、80km/hの速度で何kmもずっと走れるわけではありません。

そんなにたくさん車両を走らせない方は2AのACアダプタを使うべきですし、レイアウトでそこそこの編成を同時に使う方は、4AのACアダプタが心強いです。
Nゲージだと、2Aでもサウンドが無ければ意外と結構な編成数でもそこそこ走ってしまうようですが、お使いの車両によってバラバラなので、2A,4Aの両方をお持ち頂ければと思います。

なお、今週から出荷分には、DSair2完成品にACアダプタ(12V/2A)を標準添付しています。ACアダプタを同時に購入された方には、何らかのおまけが入っていたと思いますが、それは、標準添付の代わりということです。

よく分からない方、自分の環境・条件ではどうすればいいのかは、デジタル鉄道模型フォーラムに質問ください。私を含め、電気のプロ・専門家が説明させて頂きます。
posted by yaasan at 17:47 | Comment(0) | 鉄道模型

安すぎる鉄道模型が日本(の模型界)を滅ぼす

Yahooの記事に載っていた、文化財修理の会社の社長さん(しかも外国の方!)のエッセイ。

東洋経済オンライン: 日本人が大好きな「安すぎる外食」が国を滅ぼす 〜「ビッグマック指数」に見る経営者の歪み〜

読んでみて、"外食"を"鉄道模型"に置き換えても、話が通じると思いました。

今の日本のプラNゲージは、品質に対してとんでもなく安い。安い=良いこと、果たしてそれはベストな解なのでしょうか?Nゲージ自体というものをdisる気は無いですが、日本のNゲージの相場という点において、掛かっている製造コストと、それに見合う出来がおかしくなりすぎているのでは?と感じます。最終的な消費者である鉄道模型ユーザーが不当に安い金額でメーカーに売らせているという見方もできませんか?

模型メーカーの社員の方の給料の相場を知らないですが(露骨に聞くなんてできない)、私がいる電機業界では、企業の大きさにあまり関係なく大なり小なり、電機エンジニアであれば大まかにはどこもかしこも横並びなので、年齢・役職で大まかには見えてきます。私は幸いなことに、日頃の仕事の関連で他社の電機メーカーにも知り合いがたくさんいるので、いろいろ聞いてまとめると、大学卒業の新入社員(20代前半)で300、若手(20代後半〜30代後半)500、主任(40代〜)700、課長900という感じです※。会社によっては細かく級別になっているところもありますし、厳しい昇進試験があるところもあります。上司の鉛筆なめなめだけで上がるところもあります。

※残業代は含めていません。ボーナスは含みます。

上記の金額が安いか高いかも深い議論はありますが、一応、基準・参考値としてみてください。私は他の業界を詳しくは知らないので・・・。

日本の鉄道模型業界が、日本以外の世界の潮流(=デジタル鉄道模型)を無視して、全く新しいことにチャレンジしない、今までの延長線のことを頑なに続けるのは、なんでだろう?とずっと疑問を感じていました。
1990年代前後のバブルの頃の景気のいいときに開発をしていて、今はしていない会社もありますが、その差はなんだろう?ということも疑問でした。

この答えは、もしかすると、安すぎる鉄道模型で疲弊し、成長の糧(優秀な人材、そして開発資金)を失っているからではないか?と感じています。

上に挙げた露骨な給料の金額は電機業界の標準的なものですが、これより、上か下かで、鉄道模型業界に飛び込んでいく優秀な人材が来るか来ないかが決まるのではないでしょうか。安い給料で、有給休暇も取れない(転職サイトの口コミに書いてある会社がありましたよ・・・)とか、働くなら高い給料で、休みも多いほうが良いに決まってます。

今、鉄道模型業界で働く皆様(特に若手!)は、鉄道模型が大好きで、それにコミットしたいという熱い想いで携わっていると強く感じます。しかし、彼らの待遇は、たぶん、正当なものになっていないのではないか、と懸念しています。もちろん、各社の方に直接聞いていないので、実はすごく良い給料をもらっているかもしれませんが。

デジタル鉄道模型では、ソフトウェアが加わり、しかも組み込みからモバイルアプリまで、ジャンルの異なるエンジニアが関係することになります。もちろんハードウェアも数段レベルが上がります。デジタル電子回路・アナログ電子回路のそれなりの経験・知識も必要です。これらの技術を持つ方、ポテンシャルを持つ方を、鉄道模型業界が、他の業界よりも安い給料・待遇で雇えるかといえば、雇えるはずがありません。

鉄道模型業界の雇用事情も、デジタル鉄道模型になると話が一気に変わってくる。だからこそ、安い鉄道模型のままでは、進化していくことができない、ということに繋がるのでは、と感じました。

解決方法は、「良いものには適正な価格を払う」ということが一番大きいと思います。
同時に、鉄道模型業界の流通システムには疎いのですが、たとえば自社販売店専用商品への一部移行だとか、問屋や卸といった中間マージンを取る企業・商社を廃して流通コストの部分をIT化で極限まで減らし、メーカーが直接卸すなどして利益率を上げていくなど、反発が大きくても改革断行など、やっていくしか無いと思います。
posted by yaasan at 02:59 | Comment(2) | 日記