2019年03月27日

LokProgrammerの使い方

オープンサウンドデータで使用することになるESUのLokProgrammerですが、いろいろと新旧グチャグチャで、まともに使おうと思ったらハマること間違いなさそうなので、簡単にメモしておきます。

まず、ESUの公式ページにまともなマニュアルはありません!あるのは、2009年の古いPDFマニュアルだけです。画面も機能もほぼ違うモノと思った方が良いです。

代わりに使うべきものとして、大きく2つあります。書込みしたいだけならば、kumaさん執筆のLokProgrammer スタータガイドです。日本語で書かれており、一番最初に読んで、この通りに操作すれば、LokSoundにサウンドやデコーダの設定を書き込むことができます。

次に、バリバリとサウンドデータを作成したい方向けには、有志が書いている非公式マニュアルがお勧めです。こちらは最近のバージョンに沿ったモノで、こちらは非常に参考になります。

The DCC Guyで公開されている、LokProgrammer_ESU_EN_manual_edition_I_v1_eBookです。

あとは、よく聞く質問を一刀両断。

■ドライバーがインストールできません!

Win7〜Win10までドライバーのインストールは自動で行われます(FTDIのドライバをそのまま使います)。
COMポートの認識がされているかだけ確認します。

※DesktopStationのソフトでも、たまにXPやVistaを使う方がいらっしゃいますが、XPやVistaを使うのは論外です。サポートの終了したOSを使う事は、完全自己責任で使うべきで、質問をすることはナンセンスと言わざるを得ません。

■ACアダプタはどうすればいいですか?

DSmainやDSair2で使えるACアダプタがそのまま使用できます。コンセント形状の違う、付属のACアダプタをあえて使う必要はありません。なお、ACトランスをつっこんで壊れても知りません。

内径Φ2.1mm センタープラスで、12V〜16VのACアダプタです。DSair2向けの説明ですが、wikiを確認下さい。

■サウンドファイルをLokSound5用にするには?

実はデコーダをLokProgrammerと接続した状態(車両搭載済みならレールに出力線を配線する)で、そのまま書込みボタンを押せば、LokProgrammerが自動検出して、切り替えてくれます。ユーザーが、ファイルを開いてデコーダを再選択する必要はありません。

■音は変わるけれども、細かな設定が反映されていない?

サウンドデータの書込みと、モータ設定やファンクションマッピングなどの設定は別に書き込まないといけません。つまり2回、書込みボタンを押す必要があります。



■LokProgrammerが売ってない

国内でも売っている店は限られますので、ドイツのlippeから輸入などの選択肢があります。lippeで134EURで購入できます。あとは、持っている友人に頼む等の方法もあります。

■LokSoundは高い

独自にサウンドを作って売っているお店で買うと確かに高いです。一番安く買う方法は、lippeなどの海外の通販対応店で購入することです。LokSound 5 microで99EUR(12000円くらい)です。ここぞ、という車両に入れるのであれば、リアリティあるサウンドが手に入ることを考えれば、そんなに高くないと思うのですがどうでしょうか。

なおオープンサウンドデータは無償(さらに超高品質!)なので、実質的に、12000円で25000円相当のものが手に入ると思えば爆安と思いませんか??

■音量が小さい

CVで設定変更します。CV63はデフォルト64ですが、192まで値を大きくできます。大きくするとうるさくなるので要注意です。

■BEMFを調整する

Nardiさんのところで紹介されてますが、CV54に0を設定して、F1を押して自動チューニングをして調整できます。なお、ウチのトラムウェイHOキハ40では、CV54=146になってました。

■esuxファイルからサウンドを抜き出せないか?

esuxファイルを解析中です。FLACで可逆圧縮しているようなので、ファイルデータの配置が分かれば抜き出せそうです。暗号化されていたらアウトですが、たぶんそんなことしてないと思うので、配置情報がどこかにあるので抜き出すか、FLACのヘッダ(fLAcの識別子は無かったのは確認済)の部分をうまく抽出できればどうにかなりそうです。

※LokProgrammer自体は逆アセンブルしてません。データファイルだけ解析してます。
※著作権を侵害する目的ではございません。あくまでもデータ紛失の際のバックアップ目的です。

■車両にデコーダを組み込むのが大変

日本の模型メーカーの協力なしには、この部分はどうしようもないのが実情です。オープンサウンドデータをもっと宣伝して、大幅な普及に繋がればメーカーも動かざるを得なくなります。DCCコネクタ搭載の可否はユーザーニーズ次第とメーカーは宣言していますので、ユーザーがどんどんDCC化を進めたり、オープンサウンドデータを一緒に広めてくれることが、模型をもっと楽しくするために不可欠です。

オープンサウンドデータのチラシは当方でも保有しておりますので、宣伝に協力してくれる方はご一報下さい。また、Webでもどんどん紹介して下さい。

■オープンサウンドデータの種類が少ない

上記と似たような話ですが、ユーザーが増えないと、こちらもサウンドの種類を増やせません。無償なのにどういうことだ、とお思いになると思いますが、無償だからこそ、モチベーションを常に高くする必要があります。モチベーションは、ユーザー数の多さ、反響の高さで決まります。

オープンサウンドデータのサウンドがもっと欲しい!とお考えの方は、オープンサウンドデータを広める協力をぜひともよろしくお願いします。
posted by yaasan at 07:38 | Comment(0) | 鉄道模型

2019年03月26日

DSair2の接続方法:USB-PC接続型とWi-Fi型

DSair2は、標準はWi-Fiで使用しますが、FlashAirを差し込まずに、USBでPCと接続して使うDSmainのような方法の2つの接続タイプで使用できます。

パソコンを使って細かく自動運転する場合は、USB-PC接続タイプを使用して下さい。気軽に運転したい方は、Wi-Fi接続タイプでの使用となります。

■Wi-Fi 接続タイプ(FlashAirが必要)

通常のDSair2の使用方法で、FlashAirを差し込んで、スマホ等をWi-Fi経由で接続して使用するものです。DSair2のもともとのコンセプトを実現しているタイプとなります。ほぼ全ての方は、このタイプで利用されているはずです。説明や宣伝も、こちらを基本にしているためです。



※標準はこちらを推奨。

■USB-PC接続タイプ(FlashAirは不要)

DSmainのようにDSair2を使用する方法です。スケッチ(ファームウェア)が異なりますのでご注意ください。

USBPC_connectionType.png

PCには、DesktopStationSoftwareをインストールして使用します。先日の鉄道模型芸術祭の動画は、こちらのタイプで動かしています。S88-Nも開口部を開ければ、DSmain同様に使用可能になっています。

※以前のDesktopStationの標準であるPC接続型はこちらになります。
posted by yaasan at 08:39 | Comment(0) | 鉄道模型

2019年03月25日

S88 Detector 8chの部品キットを販売開始

DesktopStationShopにて、フジガヤ2製のS88 Detector 8chのキットを委託販売開始しました。

※完成品は売っておりません。完成品が欲しい方は、MZI NET SHOPさんに組み立て依頼をして下さい。

S88 Detectorは、土日の鉄道模型芸術祭のNGPブースを陰で支える重要な機器でした。自動運転の汽車の在線検出は全てS88 Detectorにフォトリフレクタを付けたものでした。2日間、様々な人が見学したり子供がジオラマに手を伸ばすなどする中、ノートラブルで安定しておりました。

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フジガヤ2さん本家では、基板のみの頒布のため、上級者向けです。安く済ませたい方にお勧めです。なお、本キットには、センサ類が同梱されません。秋月電子でセンサ(フォトリフレクタや磁気ホールセンサ等。詳細はwikiを参照。)を自分で購入して自作するか、Fujigaya2さんより頒布されている基板キットをお求め下さい。

なお専用のケースも売られています(1500円,ナットなど別売り)が、センサ基板同様、フジガヤ2さん本家よりお買い求め下さい。
posted by yaasan at 14:20 | Comment(0) | 鉄道模型

鉄道模型芸術祭に参加してきた

あんまりここでは告知していませんでしたが、鉄道模型芸術祭2019に参加してきました。

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私はいつもの通り、NGPブースで自動運転のフォローをしている傍ら、コッソリとオープンサウンドデータのキハ40デモをしておりました。

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On30(Oナロー,線路は16.5mm)でDCC自動運転を披露しておりました。
PCから自動運転を行うため、DSoneスケッチを入れたDSair2で動かしました。建物の照明も線路の電源を使ってますが、合計で1.1A程度で全然問題無く動かすことが出来ています。線路電圧は16Vです。

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以下が、今回披露していた自動運転の説明ビデオです。



■その他のブース

・HOJCブース
1/87の複数汽車の自動運転。在線検出器はNuckyのS88-n Train Detector、コマンドステーションはDSmainR5。

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あと、6.5mm(Rokuhan Z)から16.5mmまで、多種多様なゲージの紹介もありました。12mmも良いですねえ。

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ミント缶DCCコントローラで、HOのサウンドデコーダ搭載0系新幹線を動かせるようになってました。

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・NGJブース
DSair2が数台、稼働していました。あと、オープンサウンドデータの入ったC11とクモハ12も!

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posted by yaasan at 07:21 | Comment(2) | 鉄道模型

2019年03月24日

ローラー車輪台

鉄道模型芸術祭で、オープンサウンドデータのキハ40のデモを行ってたのですが、よく質問を受けたのが、キハ40ではなく、ローラーで車両を空転させる車輪の台はどこで買えるのか、ということでした。

rollerHO.jpg

私が使っているのは、バックマンのE-Z RidersというHO線路用のローラーです。価格は89USD。ちょっと高いですが、持っていて損無し。逆に無い方が、無駄な時間とお金を掛けることになります。

ebayで買いましたが、なんか送料が結構高い店が多いみたいですね。自分が買う時は、そこそこでしたが・・・。
posted by yaasan at 21:35 | Comment(2) | 鉄道模型