2019年04月18日

RICOHのハンディプリンタ その2

RICOHのハンディプリンタが届いたので、セットアップしました。

注:バッテリが空でした。届いたら速攻で充電することを推奨します。コネクタはmicroUSBです。

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インクヘッドはカートリッジ側に入ってます。これがインクカートリッジが高い理由かも?でも、カバーを差し込み忘れて詰まらせちゃう人もいるでしょうし、常に外に触れる事になるので、このような実装になっているのだと思います。インクヘッドが消耗品にできるくらい、爆売れすれば良いんですけどね。

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カバーを開けてインクカートリッジを差し込みます。

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インクカートリッジ搭載完了。

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充電中。充電完了しないと、印刷できない・・・。これは一番最初にやるべき事でした。

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充電が少しできたので、とりあえず一番やりたかったケースへの印刷。結果から言うと、ハンディでやるとダメ。ちゃんとまっすぐ動かすような治具が必要。

まずはDSair2。S88ロゴを印刷します。エイヤとやってみた。

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試しに手でこすると、こんな感じでインクが定着してません。

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大失敗。急いでアルコールを含ませたティッシュで拭き取りました。リベンジでもう一回。

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端っこが少し斜めになっているので、印刷が上手くいかないようです。また真っ直ぐ並行に当てるのも難しい。

次はDSmain。

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間違えて途中で止めてしまった!

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急いでティッシュで拭き取りますが、何故か上手く取れない。どうも、表面がざらざらしているところではインクが取れにくいようです(逆にサンドペーパーで荒らしておくと良い感じ?サンドペーパーで傷ついた部分にインクが流れて余計滲みます!)

再度印刷すると、斜めになってしまってます。うーん、やはり真っ直ぐ当てるような治具が無いとダメですね。

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UNITRACKにも印刷してみた。わざわざハンディプリンタでUNITRACKに印字したのは日本でも私だけだと思う。



どうも、裏側の光センサで動いた距離を検出しているようで、ここをなんとかしてあてがえば、多少、インクヘッドから印字面まで離れていても印字できるっぽいです。私は手元にあったホチキスの芯の箱を使いました(なんという使い回し)

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なお、印字はできていますが、こすると簡単に消えます。よって、トップコートでコーティングするとか、何らかのインクが定着するような対策をしないといけません。ハンディプリンタは顔料インクらしいので、水性トップコートとの相性は悪くない(どこかに書いてあった)とのことですので、少し吹いてみました。明日、乾いてから効果を確認してみます。

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インクカートリッジはヘッド搭載と言うことで、単色限定にはなると思いますが、その他の種類のインク(UVインクとか)にも応用はできると言うことになると思います。ソフトとハードの操作性が、今後、徐々に改善されれば、いろいろな用途に応用できると思います。

なお、使用したのはAndroid版のソフトですが、最高に使いにくく、要改善。画像ファイルが、どんなサイズで印字されるのか、イメージが付きにくいのと、サイズ調整が全部手動で非常に分かりにくい。設定も毎回、デフォルトに戻ります。早くWindows版SDKを公開して欲しい。私がちゃんとしたソフトを作ります。
posted by yaasan at 18:47 | Comment(1) | ガジェッド

RICOHのハンディプリンタ その1

今日、届く予定のリコーのハンディプリンタ。夜には、早速レビューします。紙や木に印字できるのは分かってるので、それ以外のものに印刷したいです。

・工具入れ(金属+塗装済)にDesktopStationのロゴマーク
・DSair2の表面にS88ロゴを印刷
・商品のパックに商品名の印字
・UNITRACKのレールの裏にロゴを印刷(運転会用)
・適当なジャンクプラ車両に印字

をチャレンジしたいと思います。基本的な主要目的は、パックに印字と、宛名印刷です。
インクは顔料らしいですが、どこまで使えるか、要注目です。

ところで、Android版のSDKが公開されているので見たところ、利用規約としてかなり気になるのは、第三条2の、事前申請しろという部分です。
単に勝手に特許取らないでね、であれば、よく分かるのですが、創作(=著作権)も指摘しているので、ここはちょっと解釈の範囲を確認しないといけません。特に、ハンディプリンタは企業向けへの販売が主で、業務アプリへの統合も想定されるはずです。企業の業務アプリの一部でもリコーの権利なんてなったら、ライセンス料を持って行かれる契約になるのは間違いないわけで、誰もハンディプリンタを買わないはずです。

リコーの純正ソフトでは、私の所望する機能は入っていないと思うので自作しようと思ってますが、作ったソフトの権利(著作権)を召し上げられるのなら、抵抗感がありますね。「お客様の(業務)システムから接続する云々」と書いてあるので、さすがにそこまでの解釈はしてこないとは思いますが・・・。
posted by yaasan at 08:10 | Comment(0) | 鉄道模型

2019年04月17日

DCCでデジタル照明を制御する その1

何を言っているんだ?と不思議に思うタイトルだと思います。

まず、鉄道模型と照明は、実は結構重要です。たとえば、鉄道博物館ジオラマでは、照明を駆使して、鉄道の1日などの演出をしています。朝、昼、晩という具合です。駅にはスポットを当てたりもしています。

自宅レイアウトでも、照明の制御までやってみたいという潜在ニーズがあるだろうという議論があり、私も同感しています。つまり、照明制御をどうにかしないといけないわけです。

照明を調べると、1つのキーワードが出てきます。"DMX512"です。

512は、512ch(=台数ではないのに注意)のことで、1chあたり8bit(0-255)のデータを割り当てることができて、照明制御を行うためのデジタル制御規格です。つまり、DCCの照明版とでも言うべきものです。
私はあんまりコンサートやダンスホールなど行かないのですが(過去に行ったのは11年前の関ジャニの大阪コンサートくらい)、こういう大規模な設備ではDMXシステムを使った、スポットライトやムービングヘッドなどなど、照明の制御が欠かせないようです。

細かい話はサウンドハウスの解説をご覧下さい。



DMXは、RS485の物理層でプロトコルは超簡単。配線方法はデイジーチェーン(数珠つなぎ)で、Arduinoでもライブラリがありますし、素で実装するのも簡単です。

ArduinoによるDMX512制御:
https://qiita.com/Ina3/items/4a596d8f0849917c5058

ただし、簡単な分、制御データを生成する部分への依存度が高いです。たとえば、私はLIXADA社のLM70というムービングヘッドを手配しておりますが、9chまたは14ch分を使用して、照明の強弱、RGB、ヘッドが2軸で動く制御データを生成しないといけません。制御データを簡単に作れるようにするとなると、意外と大変です。

基板を起しつつ、どのようにDMXのムービングヘッドを自在に操る制御機能をコマンドステーションで作るか、試行錯誤して考えていきたいと思います。

なお、DMX用のDCCデコーダはドイツで作成している方がいます。入手性に難がありそうなのと、そもそもデコーダ自体よりも、コマンドステーション側の支援機能が重要なので、内製して、実験を進めていきたいと思います。
posted by yaasan at 18:47 | Comment(1) | 鉄道模型

2019年04月16日

オープンサウンドデータへの非難について

オープンサウンドデータに対して、非難がちょくちょくあります。

「どうせYoutubeやニコニコから録ってきた音ですよね」
「著作権、問題あるんじゃ無いですか」

オープンサウンドデータのサウンドデータは全て、クリエイターが録音したものです」と書いてあるのに、そのような事を根拠も無く指摘するということは、オープンサウンドデータが存在しては困る、という事なのかもしれません。

走行音や雑音の著作権法の解釈については、本ブログの過去記事に書いてあるとおりです。

OSD_Rights.png

これらのデータを録音するために、DesktopStationの負担で列車をレンタルもしています。またかなりの交通費を掛けて、録音する出張にも行ってもらっています。クリエイター自身の負担もたくさんあり、トータルでオープンサウンドデータとしての公開までにお金と時間がたくさん掛かっています。

そんなことをするより、Youtubeやニコニコ等で盗ってくれば簡単でしょう。しかしながら、オープンサウンドデータでは、クリエイターと共同で録音・製作活動を行っており、厳格に他人のデータを使用する事を禁止しています。

クリエイタ-が多額の費用、時間を掛けて、高音質なサウンドデータを録音し、高度な編集テクニックを駆使し、オープンサウンドデータは成り立っています。クリエイターが苦労に苦労を重ねています。私は、そこにほんの少しの製作活動の支援をしているに過ぎません。製作に掛けた時間を考えれば、DesktopStationの支援など、ほんのわずかです。それにもかかわらず、DCC普及に向けて快諾・賛同して頂いたことで、オープンサウンドデータが成り立っています。

なぜ、DesktopStationが支援・負担して無償公開するのか。それは日本でのDCC普及のために必要不可欠なアイテムと考えているからです。コンペチターであるESUのLokSoundをあえて使っているのも、日本でのDCC普及にはLokSoundの力を借りるしかないためです。自前でサウンドデコーダを作る技術はありますが、開発するには時間もお金も足りません。そんなことをするより、既に売っているLokSoundを使う方が遙かに効率的です。LokProgrammerを持っている人もかなりいらっしゃいます。

なかなか、オープンサウンドデータを立ち上げていくのは、大変ですが、大多数の賛同をしてくださっている皆様の暖かい支援、協力に感謝します。今後とも、よろしくお願いします。
posted by yaasan at 19:28 | Comment(1) | 鉄道模型

2019年04月15日

日本のDCC環境は世界でも類を見ないほど充実!

日本のDCC環境は全く普及していないことから、かなりネガティブに考えている方も多くいると思います。

しかしながら、メーカーが動かない代わりに、技術力のあるユーザー側が奮起して、世界でも類を見ないほどの強力なアイテムを開発し、日本のユーザーは世界でも一番、享受できる立場にあります。でも、それを実際に享受しているのは、鉄道模型ユーザーのほんのごく一部なのが、これまたさみしい状況にあります。

何が強力なアイテムなのかというと・・・。

なんといっても、一番はNuckyさんのワンコインデコーダだと思います。まず、自分で半田付けが必要とは言え、材料費500円でモータ車のDCCデコーダを作れるということ自体、海外ではあり得ないことです。このデコーダは、少しコンデンサを大きめ(10uF以上)にして、47uFの電解コンデンサをキープアライブ端子に半田付けすれば、ソレノイド向けのポイントデコーダにも問題なく使用できます。ポイントデコーダとしても革命的に安く、小型です。

ワンコインデコーダのもう一つのポイントは、大量に入手できることでしょう。たいていのデコーダはお店や問屋が海外から輸入しており、欠品のケースもあり、入手に時間が掛かったりします。お店で買うのもなかなか大変。慣れれば1個10分で自家量産できてしまうのは、ものすごいことです。ついでに、半田付けのスキルも得られて、一石二鳥です。



次は、ミント缶DCCコントローラでしょう。4200円でDCCコントローラが作れます。アナログパワーパックよりも安いのです!しかもミント缶DCCコントローラはDCCといいつつ、PWMパワーパックモードもあります。有機EL画面も付いてます。これは破格としか言いようがないアイテムです。吉牛もビックリの、デフレの象徴アイテムでしょう。8400円で売っても良いくらいの商品価値だと思います。



名古屋電鉄(Nagoden)さんの、MP3サウンドデコーダシリーズも、世界で類を見ないデコーダです。サウンド再生時間はぶっち抜きの世界No.1です。走行音などは、疑似音のためあまり期待できないところですが、ジオラマの効果音用にジオラマに仕込んだり、T車に入れてエンジン音を出すとか、使い方は普通のサウンドデコーダとは違ったものになります。



先日、NMRA DCC Manufacture IDを取得したMaison de DCCさんのスマイルファンクションデコーダも秀逸です。サーボ機能を車両の中に組み込めたり、ど派手な照明を実現できたり、一発芸的なDCCデコーダは、世界でもココだけでしょう。

オープンサウンドデータも、日本型サウンドデータの無償公開という初めての試みです。LokSoundV4またはLokSound5シリーズのデコーダと、サウンド書込み装置であるLokProgrammerが必要ですが、模型店や保有している方に協力してもらえば、日本No.1の超高品質のサウンドが手元に置けるわけです。
さらに、オープンサウンドデータ第三弾のキハ40では上級者・プロ(運転士)向けという、ゲーム性を取り入れたサウンドデータも一緒に配布をしています。本物の運転士さんと同じように、きちんと操作を行わないと、エンジンの始動すらできないという厳しいものです。進行方向の切り替え等もきちんと操作が必要です。本物の車両は、ボリュームを回せばサクッと動くなんていう、簡単なものでは無いのです!

RocoのZ21や、メルクリンのCS2/CS3のmfx+では、リアルな画面での実車運転モードが用意されていて、実際の操作を再現するものが提供されています。画面は無いですが、ファンクションで行うという、これらの日本版という形になります。

始動〜走行まで:


折り返し手順:


DCC電子工作連合や、オープンサウンドデータコンソーシアムを通じて、DesktopStationは、既にDCCに先進性を感じている多くの人の多大なる協力を得ながら、DCC環境改善のために手を打っていきます。ユーザーが自分たちでDCCのよりよい環境を構築するべく、コツコツと体制作りをしていきます。
posted by yaasan at 21:01 | Comment(3) | 鉄道模型