2019年04月05日

鉄道模型の自動運転はコツコツと地道に進めましょう

鉄道模型の自動運転に興味がある人はたくさんいらっしゃると思います。DesktopStationの機器においても、自動運転対応を謳っておりますので、DCC自動運転についてのご相談を、イベントなどで受ける場合が多くあります。

wikiにDCC自動運転についてのガイダンスをまとめさせて頂いております。
また、今年、関東のとある場所でDCC自動運転についてのプレゼン&デモを行おうと思っておりますので、基本的にはその場で、説明したいと思います。

私は、ソフトウェアプログラミングで20年以上のキャリアを持っていますが、それでも、DCC自動運転はそれなりに難しい物であると感じています。列車の動きと、センサの関係性を鉄道模型という形できちんとプログラミングすることは、かなり難しい物です。それにはいくつかのハードルがあるためです。
プログラミングに接してこなかった方は、このハードルは相当に高いものになると思います。

ただ、自動運転の相談を受けると、少なくないケースで、非常に複雑で膨大なものを実現したいとおっしゃる方が多いです。たくさんの車両を、複雑なダイヤで動かすという、プログラミングを考えると、私だったら夜も眠れないレベルのものです。

最終的なゴールはそれで良いのですが、最初からこれを実現しようとされるケースがほとんどです。それは、あまりにもハードルが高すぎると言わざるを得ません。プログラミングに慣れている人は良いのですが、プログラミングはやったことない!という方は、最初から作っても、完成することは無いでしょう。途中で挫折してしまいます。何でトラブルが起きたかも分からない、という袋小路にハマるのです。

私としては、まずはセンサを2カ所置いた、単純自動往復をお勧めします。



「そんなもの、どこが面白いんだ!」

と言うかも知れませんが、サウンド車両が1両あって、駅と駅の間をのんびりと往復して走る、警笛を鳴らす、という動きを見るだけでも十分に絵になります。たまに駅の手前でATSを動かす小細工を入れるのも良いでしょう。駅でアナウンスや、発車ベルを動かすと、よりリッチになります。そこに、ちょっとしたジオラマを作ったりすると、より実感的になります。単純往復運転ならば、HOであっても数mの直線の小スペースで遊ぶことができます!これは重要です!車両はたくさんいりません。1両、単行で良いのです。

何事もバランスです。自動運転ができても、走らせるところがベニヤ平原だと、あまり面白くないのではありませんか?小さなスペースでも、草や木が生えていて、駅もあって、人もいて、そこを自動運転で単に往復しているだけでも絵になります。サウンドが出れば、もっと実感的です。



私は、博物館の大規模自動運転システムも見ていましたし、先日の芸術祭で披露した芸術祭での自動運転にも携わっています。自動運転システム自体を開発して、多くの方に提供しています。
その経験からアドバイスするとすれば、複雑になればなるほど、トラブルは増えて、その対応でモグラ叩き状態になります。博物館では、安定的に動かすために車両にも多くの細工(ディテールを犠牲にしても!)をしています。車輪、線路のメンテナンスにも時間とお金を掛けてます。

夢は大きく持つのは良いことです!ただ、それを実現するのに、10段飛びすることはお勧めできません。コツコツと、まずは小さなところから始めて、きちんとできたらステップアップしていくことが、近道です。自動運転以外にも、ジオラマ製作や、車両へのディテール加工など、進めていくことがたくさんあります。急がば回れ、と言いますか、年単位くらいで、じっくりと腰を据えて、趣味ですからゆっくりと進めていき、夢を形にしていただければと思います。

posted by yaasan at 19:13 | Comment(0) | 鉄道模型

DSair2 の価格抜本見直し

アーリーアダプターユーザーへの普及は進んだと思われるのと、売上高増強でDCC新技術や新商品開発強化を図るため、DSair2の価格を抜本的に見直します。

キットは12800円を15800円の定価に変更します。3000円アップです。RJ45コネクタを部品に標準で追加します。フィーダ線、Flashair、ACアダプターは付属しません。

完成品はFlashairを標準搭載し、ACアダプター、UNITRACKコネクタ部品を標準付属として19800円から27800円に変更します。実質、3200円アップです。

変更時期は5月1日付けですが、激変緩和措置も設定します。現状価格は4月中までとなりますので、ご了承ください。

そのうち、ダイナミックプライシングにしたいなと思ってます。開発に協力してくれる人やデジタル鉄道模型フォーラムに投稿する人、よく買う人は安くするといったものを自動的に行う仕組みです。人によっては高い金額を提示するのも良いと思います。

全員が同じ使い方や使う背景ではないのに、同じ値段って変だと思いませんか。人によって値段が変わることは利にかなっていると思います。

EC CUBEのシステムの仕組みでどこまでできるか、いろいろチャレンジして行きたいですね。
posted by yaasan at 09:44 | Comment(0) | 鉄道模型