2019年04月09日

ラッチ機能を追加予定

DesktopStationSoftware(DSS)のS88センサの状態をラッチする機能を追加予定です。

ラッチ機能=S88の指定センサの状態を強制的にOFF(赤)かON(緑,在線)に設定変更して、解除の合図があるまではそれを保持する機能です。

理由としては、センサはどうしてもチャタリングすることが多く、電流式であっても、ギャップをまたぐときに誤動作のリスクもありました。また、複数のセンサを連動して考えるとき、S88のハードでは実現が難しいので、プログラミングでどうにかするには、結構面倒でした。

なぜ複数のセンサを連動させたいかというと、次の閉塞区間まできちんと行ったかどうかを判定するとき、センサを通過してしまうと自動的に非在線に戻ります(特に光式センサの場合が顕著)。特に信号機などを連動させると、自動的に戻るのが困る状況がよくあります。そこで、自動で戻らないようにして、ある条件で復帰するようにするためにラッチ機能を使用するのです。

ラッチ機能は、S88アドレスの1つずつ、個別に指定できます。同時に複数をラッチさせることもできます。設定していないS88アドレスのセンサは、生の値が随時更新されます。

実現方法としては、コマンドの追加を検討してます。この実装については、Nuckyさんと相談しながら進めております。

evscript_latch.png

使い方は、LATCHコマンドを呼び出すだけです。

evscript_latch3.png

ラッチさせたいセンサアドレス、SET(セット)またはOPEN(解除)、ラッチさせる状態(ON状態で固定か、OFF状態で固定か)を設定します。

evscript_latch4.png

ラッチが掛かったセンサはLの文字で表示されます。

evscript_latch2.png

GWまでにはリリースできるかなと思ってます。
posted by yaasan at 14:19 | Comment(3) | 鉄道模型

s88-N Train Detector用のギャップの切り方

Nuckyさんのs88-N Train Detectorは、自動運転には欠かせないセンサの一つです。NuckyさんのオフィシャルWeb頒布で購入できます。DesktopStationのシステムでDCC自動運転する人は、1台は持っていればかなり重宝します。

線路にギャップ(絶縁)を切って、動力車の電流の有無で線路上に車両が存在するかどうかを判定する機能となっていますので、線路をどのようにギャップ(絶縁)を区切っていくかが重要です。

線路のギャップを区切るのはとても面倒だなあと思っていませんか。幸いなことに、カトーのUNITRACK(NもHOも両方)は、ギャップを区切るのに必要な部品を全て販売しており、かなり容易に準備ができます。

まずは絶縁ジョイナー(品番24-816)。ジョイナーをこれに変えるだけで、ギャップを区切ることができます。なお、ジョイナーを付けたり外したりすると痛むので、普通のジョイナー(品番24-815)も買っておきましょう。

UNITRACK_Gap1.jpg

次は、ジョイナーにフィーダ線を付けた、ターミナルユニジョイナー。これは、s88-N Train Detectorに配線を引き出すのに非常に便利!

UNITRACK_Gap2.jpg

ターミナルユニジョイナーも絶縁ジョイナーもヨドバシや模型店などで簡単に買えます。

実際にレールに付けると以下のような感じです。まずは絶縁ジョイナー。

UNITRACK_Gap6.jpg

UNITRACK_Gap5.jpg

ターミナルユニジョイナーを線路に付けると以下のような感じです。

UNITRACK_Gap3.jpg

UNITRACK_Gap4.jpg

なお、ジョイナー外しが無いと、ジョイナーの取り付け・取り外し作業ではどうにもならないので、ジョイナー外しも必ず買っておきましょう。

ギャップで1区間の線路を区切って、線を引き出すと、以下のような感じになります。

UNITRACK_Gap8.jpg

UNITRACK_Gap7.jpg

これで1区間分のギャップ処理と線の引き出しができます。UNITRACKならサクサクと作業できるでしょう。
posted by yaasan at 08:10 | Comment(1) | 鉄道模型