2019年07月09日

Education Platformのお試しサンプルページ

Education Platformは、DSair2が無いと試せなかったので、Web上にサンプルページを置いて、全ての機能は動かせませんが(センサ絡みは特に)、お試しできるようにしました。

https://desktopstation.net/block/

読み込み、保存できるXMLファイルは、DSair2でもそのまま利用できる、同一のものになっています。
ぜひお試し下さい。

音とでーこちゃんだけの例: simple_example.xml
自動運転プログラムの例: userseqs (20).xml

block7_5.png
posted by yaasan at 06:08 | Comment(0) | 鉄道模型

2019年07月08日

Education Platform&DSair2は新時代のコマンドステーション&自動運転システム

個人的には大傑作のEducation Platformですが、スゴさがほぼ伝わっていないようなので、ちゃんと宣伝したいと思います。

なお、実は”鉄道模型のビジュアルプログラミングシステム”は、私のアイデアではなく、DCC電子工作連合メンバーでもあるLazyyoshiさんのアイデアを、より使いやすくシステムでまとめ上げたものであります。

block7_5.png

■今までの自動運転

鉄道模型の自動運転システムについては、私は非常にこだわりを持っています。もともと、DCCの機器を独自に開発したのも、今、欧米を含むマーケットに、自分が満足する自動運転のソリューションが存在しなかったことが、理由にあります。鉄道模型の自動運転をしたかったが欲しいものが無かった。だからハードウェアとソフトウェアを1から全て作り上げていったわけです。もちろん、様々な方の協力とアイデアの複合体であり、多くの方の協力に感謝します。

さて、今までの自動運転はどんなものか、ここでも何度も取り上げていますが、大きく3つに分けました。

@ハードウェアのみでの自動運転システム

TNOSも含め、日本のアナログ鉄道模型による自動運転システムのほとんどは、この形態です。ハードウェアのボリュームを調整したり、貧弱なディスプレイ・LEDを用いたボタンによる設定で、自動運転を行います。基本的には、予め設定された動きのみを繰り返し動かすのみで、ユーザが自由に配線を組むことは出来ません。

アナログでは、これでも成立するのですが、DCCを知っている方から見ると、貧弱・低機能と見えてしまうことでしょう。でもこれが、今の日本の鉄道模型の自動運転システムの標準的な姿であり、笑えない実態であります。
さらに笑えないのが、これらのシステムは、DCCコマンドステーションよりも高価だということです・・・。アナログ鉄道模型の自動運転って実はコストが掛かる、高級な遊び方なのです。DCCが高いというのは完全な大間違いです。

代表製品: Tomix TNOS, ATORM, 技研 HOBBY倶楽部, ウッドマンクラブ他

Aディスプレイ搭載Linux・その他OSハードウェアによるシステム

ESUのECoS、メルクリンのセントラルステーション(CS,CS2,CS3)、UhlenbrockのInteliboxがあります。Linux等がバックで動いており、実質的な小さなパソコンを搭載したコマンドステーションによる自動運転ソリューションです。価格が高いですが、カラー液晶などを搭載していて、これだけで自動運転ができます。

ただし、機器は大きいケースがほとんどで、あちこち持ち歩いて自動運転・・・と言うのが実はちょっとツラい。家でじっくり遊ぶにはとても良い方式だと思います。ただし、パソコンと連動できない、もしくはできても限定的という点は気になっていました。

BPCベースの自動運転ソフト

PCのソフトはサードパーティーで、コマンドステーションをPCにUSB経由で繋いで制御する方式です。

オープンソース・フリーでは、JMRIやRocrailがあります。市販ソフトでは、WinDigipet、Rail&Co等があります。欧米で自動運転をガッツリやる方は、このBの方法が標準的と言えます。ドイツ・ハンブルグにある有名なミニチュアワンダーランドも、この方式のシステムと言うことを聞いたことがあります。

これも、Aに近いものですが、PCをベースにしますので、周辺機材が増えるというのが欠点です。これも、持ち歩きはなかなかしんどいものがあります。

また、私がBのシステムすら採用しなかった理由は、ソフト自体があまりにも巨大で高機能すぎて複雑なことです。もっとシンプルに、サクッと自動運転プログラムができるものが欲しかった。インストールするだけでも苦労しますし、インストールが終わって起動直後の画面を見たら、やる気を失ってしまいました。

■DesktopStationが今まで提案してきた2つの自動運転ソリューション

DesktopStationは、DCC/MM2シールド(DSシールド)を用いた、@に近いArduinoによる自動運転のソリューションと、Bに相当するWindows用のDesktopStationSoftwareによるPCベースのソリューションの2つを提供してきました。

ArduinoはC言語のプログラミングで、ほぼ組み込みシステムですので難易度は高いです。なんでこれを最初に作ったかというと、私が組み込みシステムの専門家でもありまして、それほど苦でも無かったということがあります。私が専門家だから良いわけでも無く、あくまでも、最初のとっかかりとして仕上げたモノです。本命ではありませんが、今でもこの技術がベースでDSair2は動いてます。

DesktopStationSoftwareはWindows用ソフトで、それほど難易度も高くなく、かなりの多くの人に利用して頂きました。Bでは、ハードとPCソフトは別のメーカーが一般的で、垂直統合的にシンプルにまとまったモノが存在しませんでした。また、高機能すぎて、逆に分かりにくいというのも課題として見ていたために作ったシステムです。

ただ、もっと、DCCの自動運転の敷居を低くしたいという思いが強くありました。そこで、ずっとやりたかったものが、DSair2のプラットフォームを1年掛けてじっくり完成させたことでついに実現できたのです!

Education Platformのスゴさ

DSair2を買えばそのまま使用できる、Education Platformは、自動運転ができるのに持ち運びしやすい機器のシンプルさと、自動運転プログラムの見た目のわかりやすさで、自画自賛しますが、以下の通りのポイントがあります。



・世界初!鉄道模型向けの唯一のビジュアルプログラミング環境

用意されたブロックを組み合わせるだけで、鉄道模型の自動運転ができます!難しい命令を覚える必要もありません。標準的なプログラミングの仕組みを使っていて、プログラミングの学習としても利用できます。鉄道模型の自動運転向けに最適化された世界初のビジュアルプログラミングシステムです。Scratch等で鉄道模型を動かしたかった方、ぜひともお試し下さい。



・DCCとメルクリンモトローラ、アナログのトリプルに対応

DCC・メルクリンとアナログのトリプルに対応したシステムです。こんな自動運転のソリューションもありません。DCCだけがデジタル鉄道模型でもありませんし、デジタル鉄道模型だけが鉄道模型の全てでもありません!もちろん、アナログ鉄道模型だけが全てでもありません。

3つの鉄道模型方式をサポートしているので、世界のどこにでも持って行って動かせます。

・スマホだけでもプログラミング

DSair2は、操作ソフトがブラウザ上で動かせる唯一の鉄道模型制御システムです。専用のアプリが不要で、特殊な機器は不要。DSir2がWi-Fi親機になり、さらにWebサーバーになります。友達が持っているスマホがあっという間にスロットルになりますし、プログラミングツールにもなります。

また、同時に複数のスマホやPCからDSair2に接続が可能です(最大5台まで)。実は違うスマホやPCであれば、Education Platformを複数起動することもできます。別々の車両を、複数のスマホで個別に自動運転プログラムで制御できます。

もちろん、誰かが通常のDSair2 Webアプリで手動運転しながら、Education Platformで自動運転をしても問題ありません。ただし同じ車両を両方から動かすと、どちらも操作が有効なので、意図しない結果になる場合がありますのでご注意ください。

block7_6.png

----------------------------

DSair2は、鉄道模型の遊び方を一気に革新させます。友達に遊んでもらうためには、別売りのアレが必要、インストールでコレが必要、なんという煩わしさはありません!

DSair2で、新しい鉄道模型の遊び方をしてみませんか!?

■★お得なお知らせ★
7月15日までの大チャンス!DSair2を新規お買い上げの際に、自分のブログまたはSNS上で「DSair2で鉄道模型を動かすと楽しいね」のようなことを言ってくれる宣言をした方には、laisdccのDCCデコーダ(NEM652がデフォルト。Next18版が欲しい場合はその旨を必ず記載またはメールすること)をおまけで付けます!
posted by yaasan at 19:41 | Comment(3) | 鉄道模型

2019年07月07日

DSair2ファームウェア r2m17

DSair2のファームウェア r2m17をリリースしました。今回もEducation Platformのみの更新です。

■ダウンロード

ダウンロードページ


■変更点

・「止める」ボタンを追加。ブロックを実行中に停止できます。停止の際、自動的に出力はオフします。
・ズーム機能を搭載。画面が広く使えます(文字は小さくなりますが)
・背景にグリッド表示を追加
・でーこちゃんブロックを追加。いろいろとしゃべらせる機能ができました。

Deco_block.png

kiha40_edu_demo1.png
posted by yaasan at 07:21 | Comment(0) | 鉄道模型

2019年07月06日

Blocklyを使って自動運転プログラムができないか? その11

Education Platformで、以前に作成したキハ40の自動運転のエッセンスだけ(全部入れるとファンクション操作が大変なので)、再現してみました。

kiha40_edu_demo1.png

Demo2019.pdf

■使用機器

・DSair2
・Fujigya2 S88 detector
トラムウェイ キハ40(オープンサウンドデータを使用)
・フォトリフレクタ搭載線路 2本
・HO ユニトラック線路
・フィーダ線

■ブロック図データ

今回の自動運転のブロック図プログラミングデータです。アプリで開いてお使い頂けます。

kiha40_shuttle_demo.xml

※このファイルが使用できるr2m17を7/7にリリースします。

■構成図

S88センサとDSair2の配線図です。

kiha40_edu_demo2.png

kiha40_edu_demo3.jpg

■デモ動画



■自動運転のポイント

今回、「繰り返す」というところがミソです。この中に、「待つ」ブロックを必ず入れて下さい。でないと、ソフトが暴走してしまいます。今後対策を考えます。繰り返す間、でーこちゃんが「うーん」と言って、センサが反応するまで待ち続けるという動きになります。
posted by yaasan at 20:27 | Comment(0) | 鉄道模型

DCC館 Next18 Adapter Boardを販売開始

DCC館Next18 Adapter Board(コネクタ実装済)を販売開始しました。

本家が山で修行中(本人談)で、里に下りてくるまで販売開始できないため、本家より早く販売開始です。

dccmaison_adapter1.jpg

価格 380円/個
販売ページへ

説明書:
Leaflet_Next18AdapterBoard.pdf

使い方:
細い線(AWG32など)を使って、模型車両内部の配線を行います。
デコーダは基板にちょうど重なるように取り付けるのが正式ですが、反転しても動作します。あえて反対に使う場合はピンの割り付けが反対になるので読み替えて下さい

用途:
標準的なNゲージ車両、HOプラ車両への搭載に活用下さい。コネクタになっているためデコーダ交換や取り付けも容易です。デコーダの使い回しもできます。
特にNゲージユーザーのDCCユーザーは、デコーダを直接、車両に半田付けしていたと思います。再利用性も悪いですし、デコーダ交換して機能強化も難しいです。HOプラユーザーだけでなく、Nゲージユーザーには、特にNext18を強く推奨したいと思います。最初は資金的に難しくても、Next18で組んでおけば、後からサウンド化もワンタッチで交換!コレは非常に価値が大きい!

dccmaison_adapter2.jpg

競合:
引き出しアダプタの競合製品との比較は以下の通りです。

D&H N18-K-0:機能は同等です。ただし価格が4EUR弱、ヨーロッパからの輸入となるので、本アダプタの方が利点があります。
laisdcc 860031:あんまり安くなく、スピーカー配線が出ていないので、サウンドデコーダには向きません。 またコネクタは、コンパチ品のようです。

----------------------------
DesktopStationShopの在庫が無くなりましたら、Ayano部品配布をご利用下さい。
posted by yaasan at 07:32 | Comment(0) | 鉄道模型