Salam様が、秩父鉄道で収録してきた音を使って、C58のサウンドデータを作成されました。ベースは、第一弾のC11ですが、かなり音を差し替えています。


■ダウンロード
オープンサウンドデータ 第十弾ページへ
■C11からの変更点
・チャフ音、長汽笛、短汽笛のほとんど、コンプレッサー作動音、動力焚口扉等の差し替え
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Salam様から、以下のようなことをしたいという相談もあったので、
LokProgrammer PC softwareでの編集方法を踏まえてご紹介します。
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LokProgrammer PC softwareはフリーソフトで、ESUのページから無料でダウンロードできます。
LokProgrammer(同じ名前でややこしいですが、デコーダに書き込むUSB接続のハードウェア)を持っていない方でも利用できます。
C58サウンドのアップデートしたい内容:
1. 発車合図の途中にブレーキエアリリース音を出したい。(ピュー音)2. 停車時サウンドギミックを加えたい。火格子揺らし音等。
3. F0ライト点灯にタービン発電機音を同調させたい。F1の基本ノイズにATSタービン発電機ノイズを入れたい(キーン音)。
4. ATSベル、発車喚呼等乗員の声など入れたい
5. スハフ12発電機ノイズ、ドア開閉音、ハイケンスを入れたい。
6. 惰行時のロッドノイズを入れたい。力行→惰行でチャフ音を消したい。
まずは1に絞って、どう実装するかを解説します。
■1. 発車合図の途中にブレーキエアリリース音を出したい。(ピュー音)
サウンドスロットから、Slot1 C58-363を選びます。

ブロック線図が出てきます。いわゆる状態遷移図です。矢印は条件が整ったときだけ、遷移します。trueとなっている場合は、ブロック内の処理(=サウンドの再生)が終わったら自動で遷移するという意味になります。発車合図の途中にブレーキエアリリース音を入れたい、ということなので、発車合図のところをダブルクリックすると、さらに中にはいれます。

発車合図は、ランダムでどちらかを選ぶという処理内容になってます。

ここで重要なのは、サウンドスロットは1つの音しか出せません。よって、他のサウンドスロットを呼び出す処理をここで入れることになります。やりかたは色々ありますが、ブロック線図としてはわかりやすくするため、新たにブロックを追加します。Stateボタンを押すと、ブロックが増やせます。

このブロックを、ブレーキエアリリース音を出すスロットを呼び出すブロックとします。矢印を配線し直して、以下のようにします。新しい矢印を作る場合は、Transitionというボタンを押すと矢印を配線できます。

このStateブロックをクリックすると、処理の内容を選べます。ここでSamplingを選ばないでください!そうすると、再生が終わるまで何もしなくなります。ここで使うのは、MappingのSoundというところです。ここに、ブレーキエアリリース音を割り付けたサウンドスロットを指定(チェック)します。

これで、発車合図にサウンドを追加できるようになります!
・・・ブレーキエアリリース音はどう作るの?となると、これも説明がいりますね。
サウンドスロット25が空いているので、ここに作り込んでいくことにします。

まず、ダミーのウェイトを置きます。0.5秒の無音サウンドをわざと割り当てて、再生回数を4回(0.5*4=2.0秒)とするために、以下のように設定していきます。2秒は適当で、どれくらい時間が経ってからブレーキエアリリース音を鳴らしたいかによります。なお、MinとMaxを違う回数に設定すれば、Min〜Maxの間でランダムに値が決まります。

最終的に以下のような感じで音の再生の状態遷移を描きます。

ということで、ブレーキエアリリース音を発車合図に同期して鳴らす事ができます。
posted by yaasan at 06:03
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