ESUの旧版サウンドデコーダである、LokSoundV4シリーズ(microも含む)で、最近、複数の書込み不具合報告が出ています。
オープンサウンドデータを書き込んだときにでた症状とのことでしたが、データの方の不具合では無く、LokSoundV4自体の問題の可能性が高いので書かせて頂きます。なお、対策としては、LokProgrammer4(V4向け最終版)を使ってみるとか、症状がなくなるまでひたすら何度も書込みし直すという事しか無いようです。ただ、これもやってたら治ったという結果論であり、きちんと検証して得られたノウハウではございません・・・。
LokSound5では、今のところ、このような現象は聞いておりません。
なお何度も書きますが、ESUはコンペチターです。DesktopStationの競合会社です。LokSoundサウンドデコーダはESU社の商品であって、DesktopStationの商品ではございません。
昔からのお得意様や、開発を手伝ってくれている協力者からの問い合わせには柔軟に対応しておりますが、新規ユーザーさんから突然、LokSoundをマンツーマンでサポートしてくれと言われても、難しいものがあります。公開の場での相談は受け付けておりますので、デジタル鉄道模型フォーラムをご利用下さい。
■報告内容@
MT54近郊型、急行・特急型の救済版(LokSoundV4)をLokSoundV4 無印(HO向け) ファームウェア4.17.9249に書き込んだところ、書込みはできたものの、ファンクションの番号と実際の動きがグチャグチャになる症状が出た。CV8でリセットしてもダメだった。なお、LokSoundV4はずっと使っていなかったものであった。LokProgrammerは5.0.12。
■報告内容A
LokSound V4 micro(N向け)で、本来はF2のはずの警笛がF1に、警笛のはずのF2でブロワー起動など、ファンクション関係がぐちゃぐちゃになった。
データもロットも古い状態(最後の通電から2年弱経過)でファームウェアアップデート&CV書き込みで発生、以降、CV書き込みやデコーダーリセットは何度やっても復旧せず、再度サウンドデータ書き込みしたところ、なぜか復旧した。
古いロットのV4、あるいは長期間通電していなかったV4と最新に近いLokProgrammer 5の組み合わせだとダメなのかもしれないが、詳細は不明。
----------------------------------
電機屋の視点から見ると、長期保管と言うことで、EEPROMかフラッシュメモリの長期間保存でのデータ化けの可能性が高いなあ〜と思ってます。とはいえ、ちゃんとデータシート通りに使えば、100年単位で記録が保持されるはずなのでありますが。
エラーチェックが貧弱なのか、ファームウェアでのメモリの使い方が悪くてデータが壊れやすいのか、そもそも品質の悪いメモリを使っているのか・・・。
2020年04月27日
ESU LokSound V4の長期保管していたものには要注意?
posted by yaasan at 07:36
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2020年04月26日
パーミルのNスケールな駅舎のペーパーキットを組んだ
グンマーのペーパーキットメーカーである、パーミルさん(パーミルさんのWebShop)の信越本線横川駅ペーパーキットをくみました。
デザインナイフがあったはずなんですが、どこかに行ってしまったので、息子と同じ年から持っている彫刻刀を使うハメに・・・。

説明書を見ながら、ひたすら塗装済みのペーパーと、台紙のようなペーパーを貼り合わせていきます。


土台に取付けてみた。良い感じ。

ちょっとジャンプして、屋根以外完成。

屋根の土台付けてみた。

ここでパーミルの人から聞いたテクニック。金属の棒(ここではステンレスの棒)を使って折り曲げるのが大事と教わりました。手でやると、ほぼ真っ直ぐにならずに失敗するとか。

こんな感じで、金蔵の棒で折り曲げたいところを当てて曲げると、凄くキレイに折り曲げできました。
予めレーザーで軽く切り目が入ってますが、やはりこういう一手間で折曲げがどうしても必要でした。

接着前の確認。

屋根を接着。

屋根の切り目を埋めるパーツを付けて、完成・・・だと思っております。

まともにきちんと組んだペーパーキットは初めてかもです。塗装済みと言うことで、私のようなビギナーでも何とか組めました。
こちらはNスケールなので、息子のNゲージ鉄道模型向けに使用予定です。自分用は、勝 田 工 房 の駅ホームをたまたま頼み事があったときに買い込んであるもの(積みっぱなし)を使うつもりです。
デザインナイフがあったはずなんですが、どこかに行ってしまったので、息子と同じ年から持っている彫刻刀を使うハメに・・・。

説明書を見ながら、ひたすら塗装済みのペーパーと、台紙のようなペーパーを貼り合わせていきます。


土台に取付けてみた。良い感じ。

ちょっとジャンプして、屋根以外完成。

屋根の土台付けてみた。

ここでパーミルの人から聞いたテクニック。金属の棒(ここではステンレスの棒)を使って折り曲げるのが大事と教わりました。手でやると、ほぼ真っ直ぐにならずに失敗するとか。

こんな感じで、金蔵の棒で折り曲げたいところを当てて曲げると、凄くキレイに折り曲げできました。
予めレーザーで軽く切り目が入ってますが、やはりこういう一手間で折曲げがどうしても必要でした。

接着前の確認。

屋根を接着。

屋根の切り目を埋めるパーツを付けて、完成・・・だと思っております。

まともにきちんと組んだペーパーキットは初めてかもです。塗装済みと言うことで、私のようなビギナーでも何とか組めました。
こちらはNスケールなので、息子のNゲージ鉄道模型向けに使用予定です。自分用は、勝 田 工 房 の駅ホームをたまたま頼み事があったときに買い込んであるもの(積みっぱなし)を使うつもりです。
posted by yaasan at 14:51
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2020年04月25日
DCCサウンドの作り方 その10
また小休止。たぶん、ついて来れてない人がたくさんな気もするので、コンピュータを編集するまでの前提知識についての説明をしていきます。
音を録音する、再生するとなると、たぶん、昔ながらの方はカセットテープかレコードになるかと思います。これらはいわゆるアナログの記録手段です。レコードは振動する針で板に傷を付けて、音を書き込んだり、もしくは逆に針の振動を大きくして鳴らすことで音が出ます。
じゃあ、最近のCDやMP3プレイヤーや、MDとかのデジタルな録音手段ってどうしているのか?それは、音をある時間で切り刻んで、一つ一つを数値として記録しています。これを、サンプリングと呼びます。デジタルは、全て、このサンプリングを使ってアナログ(物理現象や状態)をデジタルにします。

なので、この音を切り刻む細かさ(サンプリング数)と、数値にするときの細かさ(分解能)が重要となります。CDは、44.1kHzのサンプリング数と、16bitの分解能となってます。
模型では、LokSound5は37.5kHzというサンプリング数なので、これ以上で収録しておけば問題ありません。今のどきのスマホは当然のように、このサンプリング数で録音できますので気にすることはありません。
それよりも収録の際に、収録テクニック意外に録音の設定で重要なのは、「圧縮方式」と「圧縮率(レート)」となります。通常のレコーダですと、WAV(WAVE形式)と、MP3の2つがメインとなるかと思います。スマホだと、mp4(MPEG4 AAC)だけの場合もあります。
20年近く前は圧縮方式の戦国時代で、RealAudio(RA)とかOggVorbis等、いろいろありましたが、今はmp3とmp4が主流です。mp3は2017年に特許が切れたので、以前はいろいろ特許問題がありましたが、今は自由に使えます。
WAVで保存できる場合は、それに越したことは無いですが、容量が凄まじく消費する(60分で600MB)ので、MP3やMP4等で録音されるケースもあるかと思います。圧縮しても、圧縮率(レート)だけ気をつけて頂ければ、大きな支障はございません。
音を録音する、再生するとなると、たぶん、昔ながらの方はカセットテープかレコードになるかと思います。これらはいわゆるアナログの記録手段です。レコードは振動する針で板に傷を付けて、音を書き込んだり、もしくは逆に針の振動を大きくして鳴らすことで音が出ます。
じゃあ、最近のCDやMP3プレイヤーや、MDとかのデジタルな録音手段ってどうしているのか?それは、音をある時間で切り刻んで、一つ一つを数値として記録しています。これを、サンプリングと呼びます。デジタルは、全て、このサンプリングを使ってアナログ(物理現象や状態)をデジタルにします。

なので、この音を切り刻む細かさ(サンプリング数)と、数値にするときの細かさ(分解能)が重要となります。CDは、44.1kHzのサンプリング数と、16bitの分解能となってます。
模型では、LokSound5は37.5kHzというサンプリング数なので、これ以上で収録しておけば問題ありません。今のどきのスマホは当然のように、このサンプリング数で録音できますので気にすることはありません。
それよりも収録の際に、収録テクニック意外に録音の設定で重要なのは、「圧縮方式」と「圧縮率(レート)」となります。通常のレコーダですと、WAV(WAVE形式)と、MP3の2つがメインとなるかと思います。スマホだと、mp4(MPEG4 AAC)だけの場合もあります。
20年近く前は圧縮方式の戦国時代で、RealAudio(RA)とかOggVorbis等、いろいろありましたが、今はmp3とmp4が主流です。mp3は2017年に特許が切れたので、以前はいろいろ特許問題がありましたが、今は自由に使えます。
WAVで保存できる場合は、それに越したことは無いですが、容量が凄まじく消費する(60分で600MB)ので、MP3やMP4等で録音されるケースもあるかと思います。圧縮しても、圧縮率(レート)だけ気をつけて頂ければ、大きな支障はございません。
posted by yaasan at 08:54
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DCCサウンドの作り方 その9
今回は、説明が足りてなかったVVVFの惰行、加速、減速についてブロック図を説明します。とは言っても、ディーゼルよりはシンプルな動きです。
VVVF走行音は、サウンドスロットを以下のように3つを使う事になります。それ以外にもドア開閉音やブレーキ緩解・緩め音などいろいろありますが、タイミングに応じてマッピングで設定しておき、同時に鳴らすという動作だけなので、走行音とは別に作っておくこととなります。

まず惰行音。ファンクションオフ、停車、走行の3つのブロックに大まかに分かれます。走行の部分が一番大きいですが、やってることは、走行風や台車のうなりを速度に応じて高くしたり低くしたり、大きくしたり小さくしたりしているだけ。

ブロックに分けて示すと以下のような感じです。一番重要なのは、加速と減速の部分が分かれてるところです。つまり、加速しているとき(スピードが上がる)は、上の方のブロックが使われて、減速しているとき(スピードが下がる)ときは、下の方のブロックが使われます。

加速の赤枠の中に入っている物には、以下のようにMappingに加速のサウンドスロットを割り付けます。
そうすることで、加速中は必ず、加速のサウンドが鳴るようになります。

加速のサウンドスロットは以下のブロックです。編集方法は、その4で説明してます。サウンドスロットは別ですので、加速の範囲に居る場合は、速度に応じて加速のサウンドが惰行音と同時に鳴ります。

減速は、減速の赤枠のブロックのMappingで、以下のように減速のサウンドスロットを割り付けておきます。

割り付ける減速のサウンドスロットの中身は以下の通りです。

なお、停車の時にキキーとかプシューとか音を出すのは、以下のようにD-Sブロックで実装しています。このブロックで、他のサウンドスロットで作り込んである音を鳴らすわけですが、鳴らすタイミングは矢印にあるreq=0 & spd <= 5とあるように、速度が5/255以下になったら鳴るようにしてます。この数値は、音の長さとか車両の癖とかもあると思うので、ケースバイケースで決めていきます。

という感じで、VVVFのサウンドを鳴らすことができます。電車は全般的に、上記の作り方となるかと思います。
VVVF走行音は、サウンドスロットを以下のように3つを使う事になります。それ以外にもドア開閉音やブレーキ緩解・緩め音などいろいろありますが、タイミングに応じてマッピングで設定しておき、同時に鳴らすという動作だけなので、走行音とは別に作っておくこととなります。

まず惰行音。ファンクションオフ、停車、走行の3つのブロックに大まかに分かれます。走行の部分が一番大きいですが、やってることは、走行風や台車のうなりを速度に応じて高くしたり低くしたり、大きくしたり小さくしたりしているだけ。

ブロックに分けて示すと以下のような感じです。一番重要なのは、加速と減速の部分が分かれてるところです。つまり、加速しているとき(スピードが上がる)は、上の方のブロックが使われて、減速しているとき(スピードが下がる)ときは、下の方のブロックが使われます。

加速の赤枠の中に入っている物には、以下のようにMappingに加速のサウンドスロットを割り付けます。
そうすることで、加速中は必ず、加速のサウンドが鳴るようになります。

加速のサウンドスロットは以下のブロックです。編集方法は、その4で説明してます。サウンドスロットは別ですので、加速の範囲に居る場合は、速度に応じて加速のサウンドが惰行音と同時に鳴ります。

減速は、減速の赤枠のブロックのMappingで、以下のように減速のサウンドスロットを割り付けておきます。

割り付ける減速のサウンドスロットの中身は以下の通りです。

なお、停車の時にキキーとかプシューとか音を出すのは、以下のようにD-Sブロックで実装しています。このブロックで、他のサウンドスロットで作り込んである音を鳴らすわけですが、鳴らすタイミングは矢印にあるreq=0 & spd <= 5とあるように、速度が5/255以下になったら鳴るようにしてます。この数値は、音の長さとか車両の癖とかもあると思うので、ケースバイケースで決めていきます。

という感じで、VVVFのサウンドを鳴らすことができます。電車は全般的に、上記の作り方となるかと思います。
posted by yaasan at 08:14
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2020年04月24日
オープンサウンドデータ JRW 207系 1000番台 東芝GTO VVVF
オープンサウンドデータにJRW 207系 1000番台 東芝GTO VVVFを追加しました。
提供はパシフィック231様です。ご提供頂き、ありがとうございます。
なお、今回の走行音は再現音では無く、パシフィックさま収録の実音を使用されています。

■ファンクション一覧
F1 パン上げドライブサウンド
F2 汽笛
F3 メロディホーン
F4 停車時 出発合図ブザー
F5 非常ブレーキ
F6 ATS-S
F7 音量調整
F8 レールの継ぎ目
F9 停車時 リセット緩解
F10 走行時 フランジ
F11 停車時 ドア開閉 手笛
F12 停車時 半自動ドア開閉
F13 停車時 半自動アナウンス
F14 停車時 ホームロープ柵開閉
F15 停車時 ホームドア開閉
F16 走行時 ホーム安全啓発
F17 走行時 携帯電話マナー放送
提供はパシフィック231様です。ご提供頂き、ありがとうございます。
なお、今回の走行音は再現音では無く、パシフィックさま収録の実音を使用されています。

■ファンクション一覧
F1 パン上げドライブサウンド
F2 汽笛
F3 メロディホーン
F4 停車時 出発合図ブザー
F5 非常ブレーキ
F6 ATS-S
F7 音量調整
F8 レールの継ぎ目
F9 停車時 リセット緩解
F10 走行時 フランジ
F11 停車時 ドア開閉 手笛
F12 停車時 半自動ドア開閉
F13 停車時 半自動アナウンス
F14 停車時 ホームロープ柵開閉
F15 停車時 ホームドア開閉
F16 走行時 ホーム安全啓発
F17 走行時 携帯電話マナー放送
posted by yaasan at 10:42
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