2020年08月22日

DSwatchの側面カバーを作ってみる

DSwatchの側面はスカスカなので、カバーを作ってみることにしました。もともと、側面カバーを付けるように設計されてないので、結構無茶ですが0.8mmほどの薄いものにすることで実現させました。

実はこの側面カバー、秋月電子のC基板のアクリルと、基板に互換サイズで設計しています。なので、C基板サイズでピッタリ作ってる人は、この側面カバーが流用できます。最後に、STLファイルと、FreeCADのファイルの2つをダウンロードできるようにしてありますので、各自ご自由にお使いください。データはCC0を宣言します。

さて、使ったソフトはFreeCAD 0.18です。四角スケッチを作って四隅を丸くして、一回り小さい同じものを作って厚さ0.8mmとなるように調整して、あとはDCCフィーダコネクタ部分が当たらないようにくり抜きました。

DSwatchSideCover_cad1.png

FLASHFORGEのAdventure3に流し込むためのスライス済みデータをFlashPointソフトで作成。そのまま3Dプリンタに送信して出力。おおよそ1時間です。

DSwatchSideCover_cad2.png

出力結果とDSwatchの比較。

DSwatchSideCover1.jpg

ラフトをとりました。

DSwatchSideCover2.jpg

側面カバーを付けてみた。問題無さそう。でも少し薄いのでぺこぺこします。

DSwatchSideCover3.jpg

DSwatchSideCover5.jpg

ネジ止めして完成。

DSwatchSideCover4.jpg

以下、今回作った設計データと、印刷用のSTLファイルです。CC0。ご自由にお使いください。

FreeCAD設計ファイル:DSwatchCase_rev1.FCStd
STLファイル: DSwatchCase_rev1.stl
posted by yaasan at 11:34 | Comment(0) | 鉄道模型

オープンサウンドデータ アップデート&登録店の追加

オープンサウンドデータ公開データのうち、以下の2点をアップデートしました。クリエイターのパシフィック様、ありがとうございます。

JRW 207系 1000番台 東芝GTO VVVF
JRW 225系 東洋IGBT VVVF

どんどん広がるオープンサウンドデータ!
posted by yaasan at 06:51 | Comment(0) | 鉄道模型

2020年08月21日

商品入荷状況

DesktopStation部品頒布での商品入荷状況をご連絡させていただきます。


・15x11mmスピーカーのエンクロージャ 200円(個数限定)

15x11mmのエンクロージャを試作しました。品質評価・デバッグ用として安価に3Dプリンターで印刷し、頒布しております。エンクロージャのみの頒布は今回のみとなります。

https://desktopstation.net/shop/products/detail/64

CubeEnclosure4.jpg

・AYA Rollerの入荷

DCC館さんの、HO向けローラー運転台であるAYA Rollerが入荷しました。HO向けで高耐久性の運転台となります。半田付け作業が必要ですが、安定してご利用頂けます。

https://desktopstation.net/shop/products/detail/51
posted by yaasan at 22:22 | Comment(0) | 鉄道模型

2020年08月19日

3Dプリンタを買った

ずっと興味は持っていましたが、試したいことがいくつかあり、3Dプリンタを買いました。

買ったのは、中国FLASHFORGE社Adventure3です。

調べた感じ、ユーザーが一番多いのと、機能も必要な物は揃っていたり、ソフトも使いやすかったので購入する事にしました。半日使いましたが、今のところトラブルも無く好調です。

FlashForgeAdv3.jpg

本体のセットアップは、いろんな人がレビューしてるので、ググって見てください。個人的に、ポイントは以下の点と思ってます。

・本体に8GBのフラッシュ内蔵(データを入れたUSBメモリを挿すのも可能)
・WiFi対応
・カメラでWiFi経由で確認できる
・操作ソフトのFlashPointがシンプルだけど使いやすい

■WiFi対応で本体にフラッシュ内蔵

WiFi経由で、スライス済みデータを転送してしまえば、パソコンをシャットダウンしても印刷は継続されます。実は、操作ソフトと3Dプリンタは完全に独立していて、必要なときだけ通信するだけのようです。なので、パソコンが3Dプリンタに占有されるというレガシーなプリンタとは違うわけです。

■カメラで見える

専用ソフトやアプリがなくとも、ブラウザ経由で

http://IPアドレス:8080/?action=stream

にアクセスすると、今動いている様子が動画で確認できます。
以下の様子は、夜に長い印刷をさせている時のなので見にくいですが・・・。

FlashForgeAdv3_cam.jpg

■FlashPointソフトが使いやすい

シンプルで使いやすい、だけど必要な物はきちんと入っているもので、本体の高機能な部分をうまくこのソフトで使いやすくしているように思います。

FlashForge_FlashPoint.png

■3Dプリンタを何に使うのか

まずはスピーカーのエンクロージャです。パワーキューブとかシュガーキューブとか海外のスピーカーがありますが、3Dプリンタで作ってるだけのように見えるので、輸入に依存せずに、日本で完結する環境を作りたいです。

CubeEnclosure3.jpg

CubeEnclosure2.jpg

その他には、コマンドステーションのケースや固定用の治具などを考えてます。市販されていないけどあれば助かる、ちょっとした道具なども作って行ければと思ってます。

■データ

まだ実験中ですが、スピーカーのエンクロージャの設計データです。お好きにどうぞ。

・AS01808AO-3-R用 高さ1mm
AS01808AO-3-R_H1mm.stl

・AS01808AO-3-R用 高さ3mm
AS01808AO-3-R.stl

・15x11mm汎用スピーカーモジュール 高さ3mm
NagodenSpk15x11_3mm.stl

・15x11mm汎用スピーカーモジュール 高さ5mm
NagodenSpk15x11_5mm.stl

・15x11mm汎用スピーカーモジュール2並列 高さ3mm
NagodenSpk15x11Dual_3mm.stl

・15x11mm汎用スピーカーモジュール2並列 高さ5mm
NagodenSpk15x11Dual_5mm.stl
posted by yaasan at 22:22 | Comment(0) | 鉄道模型

2020年08月14日

デコーダテスターの使い方

現在、LaisDccの860033 DCCデコーダテスターを日本中に撒かせて頂いておりますが、使い方を簡単に記載させて頂きます。

860033_DecoderTesterPro_mini1.jpg

■デコーダテスタは何に使うのか

デコーダテスターは、模型車両を模擬して作られた基板です。モーター、スピーカー、LED、DCCコネクタが含まれており、車両と同じ動きを机の上で簡単に再現ができます。

この特徴から基本的な使い方としては、@装着前の動作チェック、Aトラブル時の原因究明、の2点となります。

車両に搭載してからデコーダの問題に気づいたのでは、解決に時間が掛かります。予め、デコーダテスターで動作チェックしたり、動きを確認しておくと、車両への搭載作業もスムーズとなります。

また、車両でトラブルが発生した場合、デコーダが悪いのか、車両が悪いのか、原因究明するときに活躍するのがデコーダテスターです。デコーダテスターで一通りの動きが確認できれば、車両側が問題を抱えていると判断できます。

■配線の仕方

コマンドステーションからの配線の仕方は2つあります。緑色のネジ端子台とワニ口クリップ用のパッドです。配線する際に、大事な注意点があります。デコーダテスターにはコマンドステーションは1台しか繋げられません。2つ同時に繋ぐと、コマンドステーションが故障します。ご注意ください。

端子台には、お気に入りのフィーダ線の線路側コネクタを繋げておくと良いでしょう。コマンドステーション用に、市販のフィーダ線を半分に切ったならば、片方が余っているかと思います。被覆を剥いて、精密マイナスドライバーでネジ止めして固定しましょう。

860033_DecoderTesterPro_4.jpg

※端子台経由で使う場合は、基板上のスイッチを押してONにしてください。OFFにするとデコーダテスターにDCC信号が入りません。故障と勘違いする場合があるのでご注意ください。

860033_DecoderTesterPro_3.jpg

※ワニ口クリップ用のパッドを使う場合、電源スイッチは使えませんのでご注意ください。

■デコーダの装着の仕方

デコーダテスターには、1つのデコーダしか繋げられません。複数のデコーダを繋げると、デコーダが故障する場合があります。ご注意ください。

このデコーダテスターが対応しているDCCコネクタは以下の通りです。

・ハードワイヤータイプ・・・コネクタなどがなく、線が出ているだけのデコーダ。
・NEM651(6ピン) ・・・欧州の古いNゲージに使われていたもの
・NEM652(8ピン) ・・・KATOのHO動力や古い欧州HO車両で使われていたもの
・Next18 ・・・Nゲージ向けの超小型DCCコネクタ
・MTC21・・・HOゲージ向けのDCCコネクタ
・PluX・・・HOゲージ向けのDCCコネクタ

Next18のデコーダとして、NagodenさんのMP3サウンドデコーダV6を挿してみました。デコーダはコネクタにしっかり差し込んでください。差し込みが甘い場合には、動きません。

860033_DecoderTesterPro_5.jpg

MTC21を使う場合は、MTC21のコネクタに、デコーダを差し込みます。MTC21のデコーダを、デコーダテスターから抜く際はかなり固いため、ピンの折り曲げにご注意ください。

860033_DecoderTesterPro_6.jpg

DCCコネクタでは無く、下部にある端子台にハードワイヤータイプのデコーダ(ワンコインデコーダや旧MP3サウンドデコーダ等)も繋ぐこともできます。なお、COM+はありませんが、デコーダテスターのボード上でCOM+を生成しているので、接続は不要です。

860033_DecoderTesterPro_8.jpg

■LEDの使い方

AUX1,2,3,4,5,6と、ヘッドライト・テールライトに対応したLEDが置かれています。AUX1,2はパワー出力、AUX3,4,5,6はロジック出力に対応します。Next18やMTC21の規格通りです。ただし、一部のDCCデコーダでは例外がありますのでご注意ください。

例:LokSound5 MTC21のメルクリン専用版はAUX3,4がパワー出力になっています。

860033_DecoderTesterPro_7.jpg

■スピーカー

Next18はNext18-Sのサウンド仕様扱いのため、スピーカーに接続されています。MTC21、PluXも同様です。
スピーカーの品質は余り良くないため、ASE2506など、皆様がよく使われるものに交換すると、音質の確認しやすくなります。

■サポートについて

サポートコストを0にすることで安価な価格設定を行っております。このため、初期不良以外の個別サポート(メールでのサポート依頼)は受け付けておりません。
使い方やその他質問は、デジタル鉄道模型フォーラムをご利用下さい。

非常に少ない日本国内のDCCユーザーに向けて、リーズナブルに機器を提供していくために、皆様にサポートの手間を負担して頂いております。ご理解頂ければ幸いです。
posted by yaasan at 08:39 | Comment(0) | 鉄道模型