さて、Nゲージには絶望的な大きさですが、HOゲージ以上なら余裕で入りそうな大きさになっているのが分かります。

動かし方は結構簡単で、ライブラリが用意されているので、それをインストールして、関数を叩くだけで操作できます。モジュールとはソフトシリアルで繋ぐことができるので、ソフトから変なパルス操作も不要で操作もしやすいです。
#include "SoftwareSerial.h"
#include "DFPlayer_Mini_Mp3.h"
SoftwareSerial mySerial(10, 11); // RX, TX
void setup () {
delay(2000); //← MP3モジュールの起動に時間がかかるようなのでちょっと待つ処理
Serial.begin (9600);//デバッグ用
mySerial.begin (9600);//MP3モジュール操作用ソフトシリアル
mp3_set_serial (mySerial); //set softwareSerial for DFPlayer-mini mp3 module
delay(10); //wait 1ms for mp3 module to set volume
mp3_set_volume (30);
}
void loop () {
mp3_play (1);
delay (30000);
mp3_play (2);
delay (6000);
mp3_play (3);
delay (6000);
mp3_play (4);
delay (6000);
}

microSDカードに対応していて、ファイルは0001.mp3のように4桁の半角英数字のファイル名にしないといけません。これを、mp3というフォルダの下に入れておけば、番号を指定すると再生できます。
一度、動かす指令を出せばArduino側は自由に他の処理が行えます。つまり、デコーダで使う場合には余計な処理がかからないのでPWMやDCCパケット処理ができるというわけです。
MP3ファイルだけでなくWAVファイルも対応していますが、SDカードの読み出し速度の関係もありMP3の方が望ましいと思います。シリアルで指令を出してから再生開始までの速度もMP3の方が早かったです。
関数は以下のものがライブラリで提供されています。
mp3_play (); //start play
mp3_play (5); //play "mp3/0005.mp3"
mp3_next (); //play next
mp3_prev (); //play previous
mp3_set_volume (uint16_t volume); //0~30
mp3_set_EQ (); //0~5
mp3_pause ();
mp3_stop ();
void mp3_get_state (); //send get state command
void mp3_get_volume ();
void mp3_get_u_sum ();
void mp3_get_tf_sum ();
void mp3_get_flash_sum ();
void mp3_get_tf_current ();
void mp3_get_u_current ();
void mp3_get_flash_current ();
void mp3_single_loop (boolean state); //set single loop
void mp3_DAC (boolean state);
void mp3_random_play ();
再生が終わったかどうかは、BUSYピンをデジタル入力で読み出せばわかります。
ということで、DCCデコーダで使うには、5V, GND, BUSY(Dxx), TX(Dxx)の4つを配線すればOKです。なお、TXについてはレベルシフトしないといけないので、抵抗で分圧してMP3モジュールに渡しましょう。
単純な再生、停止、音量調整・ループ再生しかできないので、市販のサウンドデコーダのように高機能なことは出来ませんが、ちょっと音を出すくらいは全く問題ありません。使い方を工夫すれば、強力なアイテムになると思います。ピンヘッダで、車両に組み込むには使いにくいので、変換基板のようなものを作ろうと思います。

フリーの音楽と、京急サウンドを再生してみた例:
サイズがMicroSDのスロットの幅になればNでもいけるのにちょっと残念ですね。
(個人的にはあったらあったでショックですが・・・・)
どちらかというと、ひたすら安く低機能でいいから音を鳴らしたい用途に、という感じでしょうか。車両組み込みだけでなく、レイアウトに組み込むのも想定してます。