2017年10月14日

KATO ポイントマシン#2-503, 2-504に流れ込む電流波形

KATO ポイントマシン#2-503, #2-504にDCCポイントデコーダを装着して以下の条件で測定しました。

・線路電圧 14.5V (ACアダプタ15V, コマンドステーション内部電圧降下0.5V)
・DSturnout デコーダ(Duty 100%, 300ms, 2Amax)
・電流測定方法 0.1Ω抵抗をDCCフィーダ線途中に配置して、その抵抗の電圧差を測定(得られた波形の10倍が電流値)

■測定結果

300msの電流出力(正常)

2-503_current2.png

おおよそ1.4-1.5A(1.45Aと仮定)の電流が流れ込んでいる。通常時は0.1A未満(数十mA)なので考慮しなくてもよい。
→ワンコインデコーダの場合は、最大絶対定格を1.5倍オーバーです。

2-503_current1.png

■結論

#2-503, #2-504 ポイントマシンは、2A以上の定格のDCCデコーダを使うか、Dutyを調整して電流を十分小さくなるように抑え込むようにしてください。

オームの法則で計算すると、14.5V = R × 1.45A, R=10Ωと言う事で、以前に測定したLCRメータでの測定値とほぼ一致します。

カトー #2-503 2.880mH, 12.01Ω(1kHz) 1.450mH, 60.63Ω(10kHz) (ポイントマシン)

他のKATOの内蔵型ポイントマシンは、50Ωくらいなので、電流値は総じて1/4となり、ワンコインデコーダでも問題なく動かせるはずです。このポイントマシンだけ例外と言う推察は、実験結果から正しいという事が言えます。
posted by yaasan at 07:02 | Comment(1) | 鉄道模型
この記事へのコメント
私もカトーの2-503,504を使っていますが、同じ系統に繋いだ線路上に置いていた客車(展示用に停留しておいたもの)の車内灯がポイントが動作した瞬間に暗くなっていたので、かなり電流が流れている感じはありましたが、そんなに流れていたんですね。

もっとも私の場合には、ポイント駆動系の電源と動力車系(実際に走行させる線路)の電源を別系統にしていましたので、動力車の暴走はありませんでしたが。
Posted by 瀬戸内色 at 2017年10月14日 19:32
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