SDカード型の無線LANであるFlash Airを使って、DSシールドをスマホやタブレットから、パソコンなしで単体で動かすことができます。
おまえ、ラズパイで何かやるって言ってたじゃ無いかというご指摘があると思います。その通りなのですが、選択肢として、こちらも十分に有効なのでご紹介させていただきます。

□用意する物
全部でだいたい、8000円台です。FlashAirが一番高い(3200円)。それでも、ロクハンのスマホコントローラよりは安いと思う。
・Arduino UNOまたは互換機
・SDカードシールドV4
・Flash Air W-03(秋月で売ってます)
・DSシールド
・USB電源アダプタ(理由は後述)
・USBケーブル
・12VのACアダプタ

□スケッチ
以下の専用スケッチをArduino UNOに書き込んでください。まだぜんぜんチューニングできてないので、怪しいところがあります。
DSshieldFlashAir_r0.zip
□Flash Airの設定
以前にここで紹介した方法のままですが、一応書きます。
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Flash Airを買ったら、SD_WLANという隠しフォルダにアクセスし、以下のファイルを上書き保存する。
たとえば、EドライブにFlashAirのドライブが出たら、パスを打ち込む画面にE:/SD_WLAN/と直打ちすると移動できる。隠しフォルダ・ファイルを表示するように設定変更すると一番いいかもしれません。
webapp_for_fair.ZIP
こんな風にしてください。

CONFIGという隠しテキストファイルがあるので、テキストエディタで開きます。SD_WLANフォルダ同様、普通には見えないので、隠しファイルを表示するように設定変更するか、以下のようなファイラーを使ってアクセスしてください。(かめさん2というファイラーは私が15年以上前に作ったソフトです)

以下のように行を追加して「APPAUTOTIME=3000000」を足す。この命令は、勝手に省電力モードにしない設定です。

FlashAirは、ここではWifiのアクセスポイントになります。WifiのSSID検索で、flashair_(英数字の羅列)と出るはずなので、それをクリックしてパスワードは初期設定は12345678です。

初回はアクセスポイントの設定をする画面になるはずです。書かれた通り設定してください。初期設定でよければ、OKを押すだけで何もしなくてもよいです。
もう一回アクセスしなおして、URLをhttp://flashair/にすると、いつものDesktop StationのWebアプリ画面が出てくるはずです。これでFlash Air側の準備は完了です。
□制限事項
・SDカードシールドがD4を占有するので、S88が使えません。
・W-03でのみ、動作確認済み。昨年初夏にでたW-04では未確認。そのうち買います
□現在分かっている課題
・FlashAirの起動時間が掛かる(30〜1分くらい)
・FlashAirの消費電流が200mA程度で、これがあまりにもデカすぎる。ショボいArduino UNOの電源では耐えきれずに頻繁にリセットが掛かります。なので、USBから5V/0.5Aの安定電源供給が必要。かなり電源を強化したArduino UNO互換機をどこかで見たので、そういうのを使うと大丈夫なはずです。
→普通のArduinoUNOで動かしたい場合は、スマホ充電などで使うUSB電源アダプタで供給すればOKです。
・たまに言うことを聞かないときがある。原因は不明、すぐに戻る。
・20分くらいWifi ONで動かしっぱなしで、SDカード表面が40〜45℃(室温は16.6℃)になる。
・共有メモリの反応が鈍いときがある。タイマー割り込みとケンカしているかもしれない。
□ビデオ
□今後
FlashAirの最新版のW-04だと、Luaエンジンがパワーアップしてかなりのことができるようになりました。
またWifiの安定性やスピードも桁違いに速くなったので、このようなWeb操作もだいぶサクサクになってます。
私が上記で作ったのは、FlashAirのほんの一部の機能で、ほとんど性能や実力を生かせてません。もっといろいろな事が出来ると思うので、試してみるといかがでしょうか。ラズパイよりも、意外と取っつきやすいと思います。ラズパイは、機能が多すぎなのとLiuxが分からないと、どうにもならないところが難点です。