2018年07月11日

A053 DCCデコーダー小型汎用タイプを試す その2

ロクハン様から発売前に特別な配慮で提供いただいたサンプルのレビュー2回目です。
A053を試すと言いながら、A059 DCCデコーダー室内灯型マルチタイプも試します。

定価は税込3456円で、ヨドバシカメラだと3110円(7/11現在)です。

Rokuhan_A059_1.jpg

A053よりも、こちらの方が注目されるかも知れません。汎用タイプに加えて、LED照明が付いています。Zゲージに入るくらいに小型なので、当然ながらNゲージ、HOゲージにも設置可能です。

■A059の機能

・ショートアドレス(2桁)、ロングアドレス(4桁)両対応
・速度ステップは28/128固定と書いてありますが、永末システムDP1で試した限り、14stepで制御できました
・モータ運転機能搭載。モータ関連機能は汎用タイプと同じ。
・ヘッドライト・テールライト端子あり(F0で制御。ただし5Vタイプ、Nagodenさんのと同じ方式)
・LED実装済。F1で照明のON/OFF可能。CVで明るさ調整はできない。
・CVはダイレクトモードのみ。CV読み書き問題なし(DSmain, DSbluebox)。
・オプションのF2制御端子もあり(12mAmax, 紫色。青が+5Vコモン)
・線路電圧10-16V、モータ出力400mA(連続)
・赤と黒線(線路に繋ぐ側)はA059では配線されてません。NEM652コネクタを付けたい場合は、自分で配線付ける必要があります。(Zゲージにバネで固定することを前提としているようです)
・Railcom(BiDi), アシンメトリDCC, 速度カーブ補正, BEMF,は未サポートです。

■配線工事

サンプルを提供してもらいながら、当社にはZゲージがありません(貸し出し中)。Nゲージも若手社員所有なので、KATO クモハ12で実験していきます。HO対応と一切書いてないですが、HOプラなら問題なく動く仕様です。

最初に、NEM652(NMRA 8ピン)を付ける工事です。以下は、以前に配っていたNMRA 8ピンの基板です。

Rokuhan_A059_2.jpg Rokuhan_A059_4.jpg

端っこから出ている3本の電線は、中央付近からも同じく出ている(基板で導通してます)ので切り離しました。ヘッドライト・テールライト用です。NEM652の場合は端子経由になりますが、もし、車両に直接付ける場合には使用するので、ケースバイケースで対応ください。

Rokuhan_A059_3.jpg

A059では線路からの電線が省略されているため、さきほどカットした線を再利用し増設配線します。

Rokuhan_A059_5.jpg

■装着&動作テスト

早速、KATO HOクモハ12に装着しました。

Rokuhan_A059_6.jpg

F1を押すと照明が光ります!

Rokuhan_A059_7.jpg

ビデオです。



■まとめ

EM13でシコシコと車両に組み込んでいた人は、国産のDCCデコーダ、なおかつ照明付きで加工もしやすいものが気軽に買えるようになりました。ヨドバシやジョーシンなど、ロクハンの商品の売っているお店でまもなく購入可能になります。

ロクハン様の自社開発商品と聞いているので、海外の技術を使わないで作った、唯一の国内大手模型メーカーのDCCデコーダ、ということになります。

サウンドが不要な人には、かなり使い勝手の良いデコーダに仕上がっていると思います。プラHOくらいまでなら何も問題なく走らせるくらいのモータ出力能力を持っていることも、負荷試験データ(今後公開)から分かってます。

サンプル提供:ロクハン様
posted by yaasan at 07:15 | Comment(0) | 鉄道模型
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