2018年10月08日

カンタムはややこしい

天賞堂・カンタムサウンドシステム搭載のEF64 0番台 7次型をGETしたので、いろいろファンクションをいじくり回して遊んでいたところ、突然、動かなくなりました。不親切にも、468ページもある英語マニュアルを見ろと書いてあります。

30分ほど格闘したところ、どうも天賞堂のなんとかエンジニアの説明書を見ると、中断とかボタンに書いてあります。そして、F10を押すと、状態をしゃべってくれます。ということは、なんか変なモードに入ったのだなとわかりました。

たぶん、ファンクション周りをいじっていて「カンタムをDCCで動かしてたら動かなくなった!トラブった!」とハマる人は、ここに集約されると思うので、QSI社がホームページで公開しているPDFマニュアル(Full Universal DCC manual ver. 5.2.0)の中で、いちばん大事な29ページを以下に引用します。
英語ですが、頑張って読んでください。F9あたりを押したら動かなくなったら、100%コイツが原因です。

このファンクションの操作を覚えてしまえば、もしF9をうっかり押してしまっても、ワンドを使ってリセットしなくとも、F6とF9のファンクション操作で難なく復帰できます。あと、アナログパワーパックを使っていたら、この操作がそもそも出来ないので、動かなくなることがありません!DCCコマンドステーションでカンタムを動かすときの特有の罠と思いました。

他のDCCメーカーやDCC対応模型、もちろんメルクリンでも、こんな妙な仕様は見たことがありません。DCC環境で、なおかつ天賞堂カンタムサウンドのみで皆様がハマって天賞堂にTELする事情だとお考えください。

EF64_Quntum_Hamari.png

日本語でまとめると以下のとおりです。

■シャットダウンしたあと

F6をONすると、機関士さんが乗りに来てくれる
(乗りに来てもらわないと、どうにも動き出してくれない)

■シャットダウンまでの遷移の方法

F9をすばやくON/OFFすると、1つ状態が動きます(いわゆる状態遷移)。
一度でも、F9を押すと、シャットダウンするまで戻れないと思ってください。

ノーマル(運転可)→Dissconect(中断,機関士さん眠り始めた)→Stand-by(待機,機関士さん寝ている)→Shutdown(機関士さんが帰宅)

Shutdownから復帰が、上記のF6 ONです。
とりあえず困ったら、F9連打して静かにさせたあと、F6を押してノーマルに戻せばよいのです。

■状況を知りたい

F10を押すと、いま、どのステータス状況か喋ってくれる。なんかカンタム車両動かないけど、どうなっているのか知りたい場合は、とりあえずF10を押しましょう。

"ID xxx" のみのとき 運転可能、機関士さんやる気満々
"ID xxx Disconnet" 中断、機関士さんが機関士さん眠り始めた。機関車動かせない
"ID xxx Stand-by" 待機、機関士さんが機関士さん寝ている。機関車動かせない
"ID xxx Shut down" 機関士さんが帰ってしまい機関車動かせない

たとえば、アドレス4のときに、Disconnect(中断)のときは「あいでぃーふぉーぅ、でぃすこねぇくぅとぅ」と言います。英語でMaxオジサンがしゃべってるのでがんばって聞き取りして下さい。「あいでぃーふぉーぅ、しゃっとぅだぅん」と言っている時は、F6を押せば、通常の動かせる状態に戻ってくれます

■参考

カンタムDD51をDCCで動かすには?
天賞堂 カンタム と DCC ファンクションとの関係動画
カンタムはややこしい!(C61編)
カンタムはややこし・・・くなかったww (DCC向けにまとめられた、カンタムのファンクションのリストがあります)

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QSIデコーダ独自仕様なところで、知らない人も多いところで非常に大事なことなのに、サラッと「英語マニュアル読んでね」と書くあたり、天賞堂さんのDCCのやる気の無さが垣間見えました。こんな特殊な動き(しかも何しても動かなくなる!)、ちゃんと日本語でまとめておかないとトラブルのもとです。

別に大した英語の内容でもないですし、なんで訳しておかないんだろ?何を考えているのだろうか?
私が、DSmain等を販売して得た本当に少ない利益を使って8万円も払って買って、トラブル回避の解説説明をわざわざ書くのは、天賞堂のためじゃなくて、DCC普及&DCCユーザーのためです。天賞堂さんには、もうちょっと真面目に模型について取り組んでいただきたいですね。

説明書に、サクッと英語マニュアル読めって、私みたいに英語アレルギーの無い人間には良いですが、得意でない人も多いってことを理解してもらいたいです。
posted by yaasan at 14:05 | Comment(4) | 鉄道模型
この記事へのコメント
Yaasanさま、こんにちは。
カンタム機をDCCで使う場合、長い駐機やそこからの復帰という動作をどのボタンが担当しているかというのは長年の謎でした。
いや、単に英語が読めないだけなのですが・・・(^^;)

この記事のおかげで謎が解けて大変嬉しく思います。
ちょうど試験線用に、カンタムや永末機の取説を書いたところでしたので、
改訂版を出しておきます。
ありがとうございました!!
Posted by taka@ at 2018年10月08日 19:11
え!長年、カンタムを愛していたTakaさんが、まさか知らなかったなんて、ショックを通り越しております・・・。カンタム上級者ユーザーでは常識ではないんですか!?

英語マニュアル29ページに、ちゃんと書いてあるので、初心者な人が最初につまずくのかなと思った次第です。
Posted by Yaasan at 2018年10月08日 19:29
いや、、、駐機ってほとんど使わないのですよ。
どうしてもやってみたい時は、カンタムエンジニアを使えば簡単にできますし(^^;)
リンク先の DD51 の時にはいろいろ試しましたが、通常走らせるには駐機って無くても・・・という感じです。
なので、今ようやく、最新版のC61をいろいろと弄くっております。
これはまた駐機のコマンドが違うんです。もう天賞堂さんの企みに参っちゃいます。。。(;´Д`A
Posted by taka@ at 2018年10月08日 20:38
>これはまた駐機のコマンドが違うんです。

それは常識的にあり得ないと思いますが・・・。QSIのマニュアルにはF9とF6の組み合わせで書かれてます。これは、カンタムサウンドシステム共通のはずです。
Posted by Yaasan at 2018年10月09日 07:28
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