ラッチ機能=S88の指定センサの状態を強制的にOFF(赤)かON(緑,在線)に設定変更して、解除の合図があるまではそれを保持する機能です。
理由としては、センサはどうしてもチャタリングすることが多く、電流式であっても、ギャップをまたぐときに誤動作のリスクもありました。また、複数のセンサを連動して考えるとき、S88のハードでは実現が難しいので、プログラミングでどうにかするには、結構面倒でした。
なぜ複数のセンサを連動させたいかというと、次の閉塞区間まできちんと行ったかどうかを判定するとき、センサを通過してしまうと自動的に非在線に戻ります(特に光式センサの場合が顕著)。特に信号機などを連動させると、自動的に戻るのが困る状況がよくあります。そこで、自動で戻らないようにして、ある条件で復帰するようにするためにラッチ機能を使用するのです。
ラッチ機能は、S88アドレスの1つずつ、個別に指定できます。同時に複数をラッチさせることもできます。設定していないS88アドレスのセンサは、生の値が随時更新されます。
実現方法としては、コマンドの追加を検討してます。この実装については、Nuckyさんと相談しながら進めております。

使い方は、LATCHコマンドを呼び出すだけです。

ラッチさせたいセンサアドレス、SET(セット)またはOPEN(解除)、ラッチさせる状態(ON状態で固定か、OFF状態で固定か)を設定します。

ラッチが掛かったセンサはLの文字で表示されます。

GWまでにはリリースできるかなと思ってます。
ついでに閉塞信号機向けの二元三位リレー的な機能もあると面白いかも。(冗談です)
二元三位リレーですが、知りませんでしたが、鉄道総研の解説資料を見ると、1/1スケールで機器を減らすためのテクニックですね。趣旨から少しずれてしまうので、プログラム的に実装して同じ事を実現して頂ければと思います。Nuckyさんの日本型信号機は、この辺も考慮して実装されているので、同じでは無いですが代替手段としては提供されています。
https://bunken.rtri.or.jp/PDF/cdroms1/0004/2010/0004005190.pdf
チャタリングとか、突入電流とか、いろんな所で、
うまくいかない所がありますからね。
その為の、改良有難うございます。
今後とも、宜しくお願い致します。