どう変わったかと言うと、配線がフィルムになったことです。そして、コネクタの形がKATO車両にとって、大きな問題になってしまいました。KATOの車両の殆どがこのタイプで、NEM652コネクタを搭載していますが実質的にそのままでは使えないという、致命的な問題になってしまいました。

以前から、実はESUのデコーダのNEM652コネクタ(NMRA 8ピン)と、車体の一部が当たる問題があったのですが、コネクタがニッパなどで切れやすくなっていたのでどうにかなっておりました。しかし、LokSound5のフィルム基板になったことで、無理やりカットができなくなってしまいました。

つまり、このままではまともにLokSound5をカトーの車両に組み込めないという致命的な問題になっています。
組み込むには、以下の2つの手法を取るしかありません。
■対策@ コネクタ周囲を削って大きくする
・コネクタ部の周囲の金属ウェイトを削って広げる(金属ヤスリなど、作業の手間大)
・床プラパーツを削って隙間を作る(ニッパで切り落とすなど、作業としては簡易的)


■対策A コネクタを嵩上げする
電子工作をする人はピンフレームを結構持っていると思います。DSシリーズの商品を買った人は、作業の終わりで、意外と余ったものがあるはずです。これを嵩上げ用に使用します。
後述しているロープロファイルのソケットは、取れやすいので、現状の基板への使用はあまりお勧めしません。

■対策B ExpBoard(開発中)を使用する
作っているときは、ここまでのことは考えていなかったのですが、開発中(Elecrowで製造中)の金属ウェイトを置き換えて配線を容易にするExpBoardを使用することで、金属ウェイトの加工作業をゼロにできます。また、秋月電子のロープロファイルピンソケットを使うと、ちょうど高さが合う設計です。ソケットの高さが3.5mmに対して、基板から床までの高さが3.6mmのためです。
※この手法は未確認です。まだ届いてないので、実際に入るかどうかは、届き次第、試す予定です。

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日本型車両のDCCサウンド化は、ひたすら厳しくなる状況です。DCCサウンドにチャレンジしたいユーザーに、徹底的に試練を与え、DCC化のハードルをわざと上げる施策を次々と打ってくる日本の鉄道模型メーカーの状況で、日本に明るいDCCの未来は、来るでしょうか。たぶん、来ないで終わるんでしょうねえ。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-05779/