アナログで走行しているときは、このようなスロー走行でのカクつきは目立たなかったはずです。
この原因はBEMF機能と、C11の回路に入ったローパスフィルタ回路(コイルとコンデンサ)の相性不良が原因です。なんでそうなるのか説明しても、「また難しいこと書いてる」と言われるので書きませんが、BEMFが行っている速度検出の邪魔をローパスフィルタ回路がしてしまう、と思ってもらうと良いです。
ローパスフィルタ回路も、コアレスモーターなどを使う場合には必要なんですけど、DCCやBEMFで使う場合は、逆に悪さをするということもあるので、悪さをしないようにうまく設計するのがちゃんとしたエンジニアの証拠です。まあ、ぶっちゃけると、この回路を設計した人は、手抜きしたよね、ってことです。
対策としては、2つあります。
(1) ローパスフィルタ回路を除去する
kumaさんが、以前ツイートしていますが、コイルとコンデンサをはんだごてで取っ払ってしまい、コイルの部分をジャンパ(ショート)させます。こうすると、ローパスフィルタ回路の機能が失われるため、改善します。
コイルとコンデンサを切除してコイル部分を短絡すれば良いと教えてもらったので、試しに施工してみた。#C11300 pic.twitter.com/kiR5CBtoWr
— kuma (@trta01) 2019年5月1日
(2) BEMFを使わない
BEMFを使わないと、改善します。ただし、BEMFはLokSoundの機能では非常に重要。あまりこの選択肢はおすすめしません。
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実際に、(1)の改造を行ったものと、行っていないもので、比較をし、改善が明らかなことを確認しています。なかなか、天賞堂さんもDCC対応をあまり公言しないのは、このカクつき問題や以前に挙げたカンタムのファンクションの問題など、があるからなのでしょうか。