結論からすると、DCCの用途向けとして考えると、M5Stackは前世代のものになってしまった。WioTerminalの方が良いというところです。
M5Stackとの大きな違いは以下の通りです。
・ラズパイの拡張コネクタ(40pin)と互換
面白いところに着目したなとビックリです。Arduinoと互換するより、WioTerminalの性能や機能だと、ラズパイの拡張コネクタの方がしっくりくるのは完全に同意です。
・Seeedstudioが推し進めるGroveモジュールに対応
ただのI2Cをベースにしたコネクタ規格です。キーボードとかセンサーがたくさん出てるので、カスタマイズして面白いものにアレンジできると思います。
・マイコンが自由に使える
M5Stackは、ESP32のWi-Fiモジュールの内部マイコンを使って頑張ってソフトを実装しますが、WioTerminalはMicrochipのATSAMD51 CortexM4 120MHzのマイコンがホストMCUとして自由に使えます。Wi-Fiモジュールは蟹さんマークでお馴染みのRealtekの物ですが、こちらの内蔵マイコンは基本的にタッチする必要はありません。
しかもこちらは、マイクロコントローラです。ESP32側はアプリケーションプロセッサ。IOの制御などの精度や応答性は圧倒的に劣ります。また、ESP32はWi-Fiの処理も同居しているので、いろいろと制限されており、できることは意外と制限されてました。
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ということで、DSair2のファームウェアをベースに、WioTerminalへの移植をしてみました。
Wi-Fi機能は削除してます。今のところ、WioTerminalのWebサーバー機能があるのか、そもそもできるのかは不明なので対応しません。単独運転操作とPCからの制御の2つに絞って動かしていきます。

DCCパルスを出すテスト。58usと105usで、問題ありません。まだWioTerminal用の基板を作ってるわけでは無いので、モータドライバ無しの3.3Vレベルです。


WioTerminalをコマンドステーションにするための基板の外形図を作って見ました。もうちょっと練って、基板を試作したいと思います。ボタンやLCDが付いてるので、エンコーダだけ付けておけば、一通りのことはできそうです。

一応スケッチを置いておきます。まだDesktopStationのシリアルコマンドしか反応しません。
DSwioFirmware_20200524.zip