自分としては、Nゲージという物を知った理由が全く記憶にありませんが、小学生3〜4年の頃にプラレールの延長でNゲージをいつの間にか遊んでましたが、1年少々でつまらなくなり(ただ走るだけで、プラレールとかわりないじゃん、小学生がレイアウトなんて作れないし)、他の趣味(電子工作、プログラミング)に移行しました。DCC(メルクリンデジタル)がなければ、間違いなく20年ぶりに模型に帰ってくることもなく、他の趣味で楽しんでいたに違いないなあと感じています。
理由はみなさんバラバラと思いますが、99%が他の趣味に移行されていると思います。まあ、それでも良いんだと思いますけど、模型は楽しいな、と思える物にするのが一番大事と思います。
諸外国をみますと、プラレールに相当するものを作って、スムーズに鉄道模型に移行させると言う取り組みが主流です。日本だけが、大きなギャップを持っていると言うのが実態です。これでも別に良いんだと思いますが、それではダメだ、と言う意見も当然あるわけで、本記事では、プラレールから鉄道模型にスムーズに移行するにはどうすればいいか?と言う課題に対するアイデアを議論するためのネタをまとめて行こうと思っております。
さて、日本の子供たちが大好きなプラレールのスケールは、よくわかっておりませんが、16.5mmに近いというのはわかっているので、プラレールをHOゲージ化(16番化)を試行したブログ記事、上記のプラレールからの移行などの記事を、ざっくりと検索してみました。
・[2020年版]プラレールを卒業したらNゲージ?初心者でも迷わない鉄道模型のはじめかた教えます
鉄道模型に無理矢理、話を持っていっているようで、ちょっと個人的には消化不良気味です。
・新規格の鉄道おもちゃを考える 1(HOとプラレール)
2010年頃に、丸忠 リモトレインというのがあったようです。ホームページは消えてしまっているので、色々あったのかもしれません・・・。

・プラレールアドバンスのご紹介
撤退してしまった、Nスケールのプラレール、「プラレールアドバンス」です。ポイントレール以外は、プラレールがそのまま使えるので、プラレールにハマった子供たちと、鉄道模型を結びつけるソリューションとして期待されましたが、イマイチだったようで・・・。うちの息子に遊ばせましたが、プラレールアドバンスは中途半端なようで、すぐにほったらかしてNゲージに行ってしまいました。そばからみてて思ったのは、リアル感が中途半端、自分で速度を調整できないと言うところが大きな課題と思いました。
・プラモデル漬けだった私が鉄道模型に出会ったら、第二の人生が始まった話
鉄道模型じゃなくて、車とかフィギュア、ガンプラとか幅広い全般のスケールモデル・模型と言うカテゴリで記事を色々書かれている、有名な、からぱたさんの記事です。
プロなので、綺麗にまとめられており、大人ならガチで引き込まれる内容になっています。
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ざっくりと調べる限り、プラレールをそこそこのコストでHO化すると言うソリューションは存在しないのかも?と思ってしまうような状況です。と言うのも、HO化する部品を買い集めると、あっという間に1万円に行ってしまうわけです。でも、現状では、1万円少々で、KATOの安価なHOゲージは買えてしまうわけでして(Nゲージならもっと安い)、プラレールをHO化するというアイデアは、商業的には速攻でアウトな感じもしないでもないのです。
でも、KATOの安価なHOゲージ(安価といっても1万円超)も、小学生が扱うにはちょっと厳しい。誰かがサポートしないと無理です。実は、現状では、プラレールで遊んでいた層から鉄道模型に円滑に移行する手段って、実は存在しないんじゃない?と言えるのではないでしょうか。
実際、カトーは鉄道模型コンテストで、高校生をターゲットにしていますし、プラレールを抱えるTOMIXは沈黙のままであります。小学校高学年〜中学生の部分がすっぽり抜け落ちていると言うのが、実際のところで、誰も解決する気もない、興味のある人が来ればいい、と言う主張を鉄道模型メーカーはこっそりと白旗を出していることなのかと思うわけであります。私も実際に、その年代でプラレールからNゲージに移行しつつアナログ鉄道模型がつまらないと辞めた人間なので、とても理解できます。
実は子供を鉄道模型に引っ張り込むと言う議論は実は事実上のタブーであり、実際にはプラレールにハマっていて、違う趣味に行った大人の人を、引きずり込むことを考えた方が早いような気もします。
□追記 2020/11/23 10:30
ちょっと前にツイッターで話題になった、「プラレールの起源が判明したお話」を読むと、プラレールが誕生した歴史的経緯がよくわかります。トミーが言えない裏話(OEM、欧州のパクリなどなど)は必見です。
かなり久し振りですが、ちょっとした参考情報を。
10年位前に欧州型模型店でプラレールの話になった時、
トミーがプラレールを製品化する際にメルクリン(ACアナログ時代)を徹底的に調査して参考にしたはずだよと店主から聞き妙に納得した覚えがあります。
あと日本でDCC欠けているのは、ゲーム感覚で遊べる制御系をいじれる鉄道模型ですね。
KATOも高校生レイアウトの造形系のみにご執心ですが、ロボコン感覚で制御系の高校生や高専生のレイアウトコンテストやってみれば凄い作品が出てくると思います。
>うなぎのかばやきさま
追記させていただきましたが、プラレールの歴史を紐解くページがありました。
そこでは、フライシュマンから着想を得たという話になっているようですが・・・。
メルクリンも含め、色々なエッセンスが入ってるのは間違いなさそうですね。
>ゆうえんさま
大量生産されるものがあれば、少し違ったかもですね・・・とはいえHO人口は少ないのでNに行ったのは仕方のないかもですが。模型の制御物では、ラズパイを車両に組み込んで動かすのが、以前にネットで見かけましたが、どうなったのか・・・?
車両だけでなく、信号やポイント制御なども含めることで楽しさが出る物なので、DCCコマンドステーションでやるほうがいいかなとは思ってますが、なかなかあれこれやっておりますが、商業的には非常に難しいところです。
積水金属の9mmゲージはC50だけで線路は買わず、一度も電気を通す事はありませんでした。
今思うとNゲージじゃなく、HOショーティの方が楽しく運転を続けられたかもしれません。
でも知り合いの高校生によると、実車の忠実な再現に執着し運転に興味が無い人の発言力が強いそうです。