iPad2を購入し、クラウドの重要性を認識しております。そこで、ローカル専用の独立型プライベートクラウドを構築しようとしています。Pogoplugのような簡易的なものではなく、高耐久性や安定性を兼ね備えるNASとして考えてます。
自分でサーバーを組む際には、よく電源とメモリにお金をかけろと言われます。この2つが、いわゆる故障要因として高いからだと言われます。私は特に仕事柄、電源の重要性を認識しております。
さて、私の狙うサーバーは、昨今の節電の必要性があることを加味し、ATOMまたはFusionのmini-itxオンボードマザー使用+HDD4台で(起動時のピークを除く)定格50〜60W付近を狙って作ります。
実は、この定格に合う電源はそれほど多くありません。最高効率点や安定性を狙って選定すると150Wや100Wぐらいがベストとなるのですが、そんな小容量のATX電源はありません。
2ch等では、アメリカItuner networkのpicoPSUなんかが紹介されてはいます。もしくは、300Wで80PLUS GOLD取得の絢風-AYAKAZE- 300W
なんかがヒットします。
それぞれを分析します。
・picoPSU
あんまり指摘されていませんが、ATX電源より効率が高いと勘違いしている人が多いです。効率の計算式は、ACアダプタの効率×picoPSUの効率、であることが、電源効率となることを忘れてはいけません。
picoPSUは90%程度なので、もしACアダプタが90%の効率でしたら、実はシステムの電源効率は81%となります。(0.9×0.9)。
無負荷時の損失が高いと指摘もありますが、選定したACアダプタの無負荷時損失が高い可能性があります。picoPSUは、そもそも省エネ用ではなく、車載や太陽光や自然エネルギー等で鉛蓄電池をよく使うために一般的な12V電力からでもPCを動かせるようにすることが目的と思われます。なので、全体のシステムとして電源を構築しなければなりません。
・絢風 300W
80PLUS GOLD準拠で負荷20%の時は86%の効率ということで、下手にpicoPSUを使うより省エネ効果を狙えます。200Wならさらに最大効率点に近いレベルに上げられるんですが・・・。
この2つの分析から、狙う電源の機能として、@80PLUS準拠でより省エネなモノ A200W程度の低容量ATX電源が省エネを狙うのに必要だと思われます。そして、省エネに加えて安定性や運用性を考えて、B電解コンデンサやEMC対策がきちんと施されているものも考慮に入れたいです。
2011年06月17日
小容量ATX電源の選び方
posted by yaasan at 08:29
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