iPod dockコネクタを装備しており、iPodから電源供給で動くので電池が不要で、車のラジオにFMで飛ばせるため、使い勝手が良かったのです。当時は、iPod touch 1G(初代)を持っていて、旅行やドライブにと大活躍でした。本当に良いやつでした。沖縄に一緒に連れて行って、友達のiPodをつなげていろんな曲を移動中のレンタカーで聞いたものです。
さて、そんないいやつに悲劇が襲ったのです。iPod nano 4G(デブnanoの次のやせ形)から動かなくなってしまったのです。電源は入るのですが、音楽が流れません。
壊れてしまったのかと、iPod touch 1Gをつなげると普通に動くじゃないですか。どうやら、iPod側で仕様が変わったようなのです・・・。そして、2010年頃にはタンスの隅に放置するという悲しい状況が続いていました。
最近、車での移動が増えてきて、どうしてもiPodの曲が聞きたくなってきました。しかし、車にiPod対応のカーステを入れるには、いろいろとコストがかかる(カーAV+うちの車用の配線&外枠取り付けキットで2万円弱・・・)ので、タンスに眠っていたFMトランスミッタを復活させたくなりました。ということで、原因の調査と改造を決意したのです。まあ、以前にiPad用充電器を作った時の経験を生かせるとも考えたのですが。

調べたところ、iPhone以降からdockコネクタのラインアウトの仕様が変わったとの情報がネットを調べるとでてきました。
・iPod ドック端子からLine出力コネクタ自作
・iPod touch対応のDockコネクタの製作
11ピンと15ピンを短絡(そのまま銅線でハンダ付けする)させると、iPhoneでラインアウトが実現できると書いてあります。TunewaveFMをばらしてみると、この部分は開放(オープン、どこにもつながっていない状態)になっています。ということは、この短絡処理を行えば、最新のiPodでも音がなるようになるのでは、と考えたのです。ということで、銅線で配線してみた。

元に戻して、iPod nano 第六世代をつなげてみると・・・普通に音が出てくるじゃないですか!大成功です。カーステを買うお金がうきました!
もし、古いiPod dock型のFMトランスミッタをお持ちの人で、新型のiPodで音が鳴らないとお悩みの方は、改造してみてはいかがでしょうか。電子工作ができる人ならなんとかなります。