
CANケーブル製作には上記の部品が必要です。ミニDIN 10ピンソケット、D-SUB9ピンソケットとシェル、4芯のケーブルです。
パーツリスト
部品名 | 価格 | 備考 |
miniDIN 10-pin (MP371/10) | 330円 | ヒロセテクニカル 地下一階 |
D-Sub 9-pin メス | 50円 | 秋月電子 |
D-Sub 9-pin シェル | 50円 | 秋月電子 |
4芯ケーブル | 1m / 105円 | 九州電気 |

金属部品は使用しません。60113のDINのピンの方向が正規のものと逆のため、この金属部品を使うと60113に差し込めなくなるためです。このため、製作の過程でいくつか工夫(絶縁テープで巻く、挿入部分にわざとスペースを作る)が必要となります。

ミニDINのピンとD-SUBのピンの対応付けです。
miniDIN 10pin | D-Sub 9Pin | |
CAN_H | 4 | 3 |
CAN_L | 8 | 5 |
VCC | 1 | 9 |
GND | 2 | 2 |

ミニDINコネクタと4芯ケーブルを半田付けします。本当はピンコンタクトと圧着工具を使用しますが、コストが上がるのと一般の方は確実に持っていないはずですので、半田付けで代用します。

ミニDINの外側シェル(カバー)を必ずケーブルに差し込んでください。D-SUBを半田付けすると後からは絶対に挿入できなくなります!このタイミングでカバーをケーブルに入れてください。

D-SUbコネクタと電線を半田付けします。終わったら、シェルを組み立てます。

絶縁テープで4回ほど巻きます。これは、金属部品の代わりです。巻かないと、うまく固定用の部品を挟み込めません。挟み込む際は、ボンド・接着剤を使い、きちんと固定して耐久性を確保します。
※木工ボンドでよく使われるコニシの黄色の水性ボンドに使われる酢酸ビニルは、Yahoo!知恵袋などではいい加減にも「酸性なので金属を腐食させる」などとかかれています。しかしながら、この根拠が示されていません。酢酸ビニルの製品仕様を読むと、腐食させる旨の記載されていません。ですので、特に気にせず家にある黄色のボンドを使っても差し支えないと認識します。コンクリート・金属用の接着剤にも酢酸ビニルが使われている製品もあるくらいです。なお、気になる方は金属・プラスチック用の接着剤をご利用ください。


矢印のようにスペースを作ってあげます。

60113の部分は、筐体の分だけソケットの挿入部分が奥まっています。

完了です。