2013年11月17日

Marklin MS2でカトーのDCCデコーダEM13搭載車両を動かす

メルクリンのMS2で、カトーの廉価で取り付けが簡単なDCCフレンドリー対応のデコーダEM13の搭載車両を動かす試みです。結論から言うと、成功しました。

ただし、若干の工夫が必要なように感じます。というのも、線路に電源投入をすると、DCCコマンド(速度指令、ファンクションなど)をすぐに打たないと毎回必ず車両がすっ飛んでいくからです。すっ飛ぶというのは、電源投入直後にモータに最大電圧近くが勝手に印加され、最高速度で走ってしまう現象です。かなり致命的なデコーダのバグだと思うので直してもらわないと困るといえば困ります。電源投入直後に、DCCコントローラはDCCコマンドを必ず打つのでしょうが、メルクリンのコントローラはそんな仕様ではないので、困ってしまうというのがつらいところです。

話を戻して、EM13 DCCデコーダの取り付けから運転までを説明していきます。

中央線ユーザーなので中央線E233系を購入。中央線といっても関東の中央線ですが。


カトーのEM13デコーダー。とても小さい。


デコーダーは床下に挿入します。なので、床下の部品を取り外した状況です。特に道具は要りません。


この部分にデコーダを挟み込みます。


デコーダを取り付ける際は、片方の台車をはずします。マイナスドライバーが無くても爪を横に差し込めば外れました。


デコーダを挿入します。


完全に差し込みました。


部品を元に戻して装着完了


EM13の初期アドレスは3というので、MS2には、アドレス3でDCCの車両を予め登録しておきます。後からのんびりなどは思わず、ちゃんとやっておきましょう。

試運転です。私が小学生のときに買ったトミックスの高架キットを実家から持ってきて使っています。HOに慣れていると、ずいぶん小さく見えるものです。


一応、証拠のビデオです。ちゃんとMS2で動かせています。進行方向を逆にするのもお手の物です。
ヘッドライトが常についているのが、DCCである証拠です。



MS2のアドレス変更(Change Loco)の際に、CVも書き込めました。他のCVはなぜかタイムアウトになるのでだめそうです。

Desktop Stationでも、当然ながら動きました。電源投入時に最高速度で走り出す問題は変わらず。似たような現象は、ごく稀にMM2やmfx機関車でも起こるので、今後のことも考慮し電源投入時(STARTボタンを押したとき)に全機関車に速度ゼロの停止命令を送る機能を実装しました。次期版で皆様にもダウンロードして利用できるようにします。NゲージでDCCをする人で、なおかつ60113をお持ちの方はほぼいないと思いますが。

E233.png

いろいろ試しましたが、EM13は安価で簡単ではあるのですが、電源投入時にきちんとリセットがかかっていないように見えます。DCCの何らかのコマンドでデコーダのリセットを掛ける仕様のように見えます。いろいろなACアダプタ(9V, 16V, 18V, メルクリン正規)で動かしても同様でした。

※ダメもとでメルクリンの60113を9VのACアダプタをつなげたところ、正常にDCC車両を制御できるのには驚きでした。

60113でDCC車両の動作確認済みACアダプタ:
09V 秋月電子のGF12−US0913
16V 秋月電子のGF65I−US1640
18V hpのノートパソコン用ACアダプタ(コネクタは改造済み)

※センタープラス(真ん中が+)で、Φ2.1mmであれば動きます。Nゲージは12V駆動なので、なるべく9-12Vのものを選定すると良いかもしれません。HOですとパワーが足りないので、16-18V程度が必要になるかと思います。なお、私の所有する60113で動作を確認したもので、全ての60113で正常に動作する事を保証するものではありません。

話はそれましたが、メルクリンのMS2/60113、そしてDesktop Stationでも、日本で入手が容易なEM13の車両を少し問題はありますが動かすことができるということが証明できました。
タグ:DCC marklin
posted by yaasan at 07:08 | Comment(0) | 鉄道模型
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