2020年11月03日

DCCサウンド化したエンドウ E353 HO 付属編成セットを通電カプラ化してみた

先日、DCCサウンド化したエンドウ E353 HO 付属編成セットを通電カプラ化してみました。

ネットの情報も少し程度で、あんまりなく(エンドウのカプラーを通電する人は少ない?)、いろいろ悩んだのですが、モデルシーダーさんのキットしかないという結論となりました。穴開ければ、IMONのISカプラーも入りますけど、金属加工は苦手なので早々にプランから消えてます。

通電カプラー (裏サロマニア)
第17回 国際鉄模型コンベンションへ

ということで、前述の通り、今回の通電カプラ化に使用したのは、モデルシーダーのMC101 通電カプラーキット(収縮カプラー専用)です。

さっそく、エンドウ HO E353に取り付けられている収縮カプラーを取り外しました。

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取り外した後。ISカプラーKが入らないのが残念。互換性が各社ばらばらで、本当に使い勝手が悪いですね。

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折り曲げる位置を確認します。谷折りとなります。折り目のついた方で山折りすると、パキッと折れて修復不能になります。ご注意ください。

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折り曲げました。

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穴に通してはめ込みました。

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違う角度から。

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裏側の低い穴にも通します。しっかりハマるように、折り曲げておきましょう。緩いと外れて、完成後にひどい目に遭います(外れて脱線を引き起こしたりショートを起こすなどの悲劇の可能性があります)。

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切り込みを入れて、銅板を差し込めるようにします。ここから、通電部を引き出す形になります。
デザインナイフで切り込みを私は入れました。2/3程の深さにしておきます。

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元に戻すのですが、バネを入れて組み直すのが結構大変です。ピンセットなどで支えながら、はめ込みますが、変な力を掛けると、通電部分の銅板が折れたり曲がったりして、うまく動かなくなります。要注意です。

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通電カプラ化とする前の比較。

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嚙み合わせのチェックです。

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車両に戻しました。車輪に当たらないように銅板は折り曲げます。

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通電カプラへの配線作業。左右を逆にしないように注意!

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内部の配線は増えました。基板化すればもっときれいになるのでしょうが・・・。

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床下の様子。配線が少し出ているのが分かります。

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通電カプラ化した車両を並べました。

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動作テストもOKでした。通電性能は大幅に向上しました。

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あと、もう一両やれば作業完了です。

いろいろ弄ってみて、少し気になる点もあります。

・きれいに折り曲げ・取り付けしないと、あとあと、トラブルの要因に。
・きついカーブのときに、ハマって壊れないか
・収縮性能が結構落ちている(通電部が接触するため、接触抵抗が発生)
・経年劣化、今後の接点の酸化具合。
・通電カプラとなっているが、ちょくちょく接触が悪いケースがある。特にストレートの部分。

作業をやってみて、ほぼ半日近くかかりました。細かい作業が多いことや、一度ハマって壊れたりしたのでやり直しがありました。やはり、作業者の技術に左右されやすいことや、固定の部分で心もとないところがあるので、完成品の通電カプラーには負けるなと感じます。素直に、IMONのISカプラーKを使えるなら使った方が楽で、安定性もあると思います。
posted by yaasan at 15:29 | Comment(2) | 鉄道模型

2020年11月01日

エンドウのHO E353をDCCサウンド化する その2

エンドウのHO E353をDCCサウンド化する の後編です。ここでは、エンドウHO E353 付属編成セットの先頭車DCC化を行います。

デコーダには、LaisDccのMTC21デコーダを使用しました。
CV36=0,CV=224として、F10,F11,F12をONしたときにAUX2が点灯するようにして、LokSoundデコーダと動きをそれっぽく合わせてます。F1はAUX1が点灯しますが、デフォルトのままでそうなってます。

まずは、開けていきます。

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エンドウの室内灯で、長さは180mmではなく短いタイプです。また、先頭車の内部配線は、1号車と3号車で異なってます。とはいえ、室内灯と、台車からの配線、ライトユニットとシンプルなので、説明するまでもないかと思います。

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でも、ExpBoardYPの180mmは使用できます。内部配線はそのまま使えそうなところはそのまま流用し、配線作業の効率やディテールを維持するようにしました。

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完成した状況。AUX2がしっかり点灯します。

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走らせた様子です。一応走ってますが、たまに集電不良で止まったりちらついたり、ぎこちなくなります。非常に気になります。アナログでも同じ状況なはずなので、走行派のユーザーには、高いお金を払っているのに不満のある状況ではないでしょうか。



■残件

集電不良は限りなくゼロにもっていかなければなりません。せっかく作りこんだ車両も、走行が不安定では非常に困ったことになります。さらに、エンドウのHO E353は、ブラスのため、片軸集電です。両軸集電が普通のプラよりも走行性能や条件はとても厳しいです。

そこで、以下のサードパーティグッズを利用して対策をしていきたいと思います。

・モデルシーダーの通電カプラ化キットの適用(機械的対策)
トマランコンデンサの追加(電気的対策)
posted by yaasan at 21:57 | Comment(0) | 鉄道模型

2020年10月31日

エンドウのHO E353をDCCサウンド化する

10月末に、再販された(大人気らしく予約のみで買えないみたいですが)、エンドウのE353 HOの付属編成セットを購入しました。価格は、297,000円(税込)。私のケースでは、送料はサービスでした。高いけど、HOのE353はコレしかないので致し方なく購入。自分は1編成を完璧に揃えるようなことはしないので、付属編成だけで大満足。富士回遊にしたかったけど、スーパーあずさの文字が・・・無念。
E353はNゲージでも大人気みたいで、KATOは何度も再生産してますね。Nはプラで安いので、HOとは違って1編成分まるごとウチにもあります。

30万円近くするだけあって、クオリティに自分は満足。DCC搭載が面倒くさいという以外は、特に不満はありません。もともと鉄道マニアでもなく、細かいところはよくわからんので、それっぽくできていればOKなのであります。

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ウチにきたら当然のごとく、アナログで走らせることもなく(アナログ車両は完成品だろうと、DCC化が終わるまではキット扱い)、デジタル化を実施します。

基板は、ExpBoardYP(180mm長)がそのまま先頭車もM車も中間車もすべて使用できました。

まず、M車を開けました。床下部品は両端のものを外さないと、ネジが外せません。モータや台車周りは特に外す必要は無いです。

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スピーカーは、ASE02808MR-LW150-Rがうまく隠せそうです。スペースもあります。

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前々回で記事にしましたが、ExpBoardYPのAUX2に車側灯用の赤LEDを繋げてあります。車側灯の部分にLEDをテープで固定しました。

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車側灯は良い感じに光ってます。

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実際にオープンサウンドデータのE353サウンドを書き込んで、動かした様子です。書き込んだのはドア開閉時にAUX2に対応させたrev.4b(2020/10/31現在 開発中)です。



先頭車も既に改造は終わってますが、LokSound5デコーダを使いまくるのはツラく、ほかのデコーダでAUX2の割付&オン・オフのディレイ指定がうまくできないか悩んでいるので、方針が決まったら記事にします。あと、通電カプラにしないと、走行性能も正直よくないですね。

■メモ

Laisdccデコーダの先頭車への使用

CV36=0,CV38=192(128+64)にすると、F11,F12はAUX2に連動する。F13が選べない・・・。ということで、とりあえずドア開閉(F13)とフランジ(F10)を入れ替えすることに。よって、CV38=224(128+64+32)とします。
posted by yaasan at 12:11 | Comment(0) | 鉄道模型

2020年10月30日

オープンサウンドデータ 東武電車吊り掛け各種

オープンサウンドデータに東武電車吊り掛け各種を追加しました。クリエイターのMB様には御礼を申し上げます。

8000系に似ている車種も多いですが、それは見た目だけです。旧型電車の吊り掛け駆動システムを採用した3000系や5050系等を、本データを使用することで、より忠実に再現できるようになります。

東武 7800系タイプ TDK-544
東武 3000系 DK-91B
東武 3050系 HS-266-A
東武 3070系 TDK-528
東武 5050系 TDK-544
東武 5700系 TDK-528

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posted by yaasan at 21:00 | Comment(0) | 鉄道模型

2020年10月29日

ExpBoard YPボードでAUX2を使う

エンドウに予約していたE353の付属編成(再生産)が明日くらいに届く予定です。

E353は、相当に好きな車両なので、ExpBoardを駆使して、いろいろギミックを入れたいと思います。今回は、ExpBoard YPボードでAUX2を使い、車側灯を再現したいと思っております。

AUX2とは、DCCデコーダの出力ポートの一つで、AUX1は室内灯に主に使います(例外もあり、ユーザーが好きに変更しても良いものです)。ヘッドライトテールライトも、AUXとほぼ同様の動きですが、ヘッドライト・テールライト専用と定義されています。ようは、定義の意味合いが、専用か汎用かの違いだけです。

車側灯とは何かというと、ドアが開いてるときに車両の側面の中央付近に赤く光るライトのことです。車掌さんは、このライトが消灯したのをみて、運転手さんに出発の合図をするわけです。模型でドア開閉音が出てるのに、この車側灯が付かなかったら不自然ですよね、ということで、再現したいと思います。

それでは、作業をしていきましょう。車側灯を再現するのに用意するものは以下です。値段は安いですが、はんだ付けの技術が少々必要です。

ExpBoard YP
1608抵抗 1.2kΩ(R-06122)
秋月電子のリード線付チップLED・赤色(I-09954)

まず、抵抗をはんだ付けします。以下のように、AUX2のパッドに付けていきます。+側でも良いのですが、
配線のしやすさを考えると以下のようにした方が良いです。

まず、リード線付きチップLEDの配線が長いのでカットします。なお。少し赤みが付いた方がアノード(+側に付ける)です。

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AUX2とその隣の+のパッドにはんだを付けます。

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AUX2のパッドに、1.2kオームの1608サイズ抵抗をはんだ付けします。抵抗値は上げても下げても良いですが、車側灯に合う光量となるようにしましょう。

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リード線付きチップLEDを、AUX2に付けた抵抗と、+のパッドにはんだ付けします。配線の色が赤っぽい方を+のパッドにしましょう。また抵抗にはそのままでははんだ付けしにくいので、先を少しだけL字に曲げることで、より強固にはんだ付けできます。

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AUX2の動作テストをしました。無事に赤色で点灯しています。

E353_AUX2_5.jpg

これを車両に装着し、遮光対策をすれば、無事に車側灯となります。
posted by yaasan at 21:40 | Comment(0) | 鉄道模型