2020年09月28日

Onyx BOOX Max Lumiを買った

もう10年前近くになりますが、当時、日本では入手が難しかった電子ペーパー端末のnookを、たまたまアメリカ出張があったこともあり、現地で購入してました。結構楽しい端末でしたが画面の小ささが気になり、知人に譲ってそのままでありました。

ちょうど10年経ったせいなのか?DCC館のあやのさんが、「Arduinoで作るジオラマの仕掛けとプログラムの小技」を仲介サイトを介して頒布した影響をモロに受けたのか?電子ペーパー端末が無性にほしくなりました。これも、この電子書籍&物理本(この言い方は電気電子工学エンジニアとしては徹底的にNOと言いたい。)としてリリースされたことで、電子書籍と本を同時に頒布という事だが、PDFデータをより紙のように見るためにはどうすればいいか、という疑問と課題解決の欲求を大いに刺激しました。という事で、気づいたら注文する前提となっておりました。

電子ペーパー端末(E-Paper)は、いろいろあります。nookもそうですし、大手だとアマゾンのkindleや楽天koboもあります。これらは入手性や価格は非常に良いですが、サイトのビジネスに直結しているためか、汎用的に使うための機能や使い勝手は残念なところです。
私の目的とする用途ですと、likebookremarkableboox等に限られました。

remarkableは日本での入手は難しいので除外し、likebookはmicroSDが内蔵なのは素晴らしいですが、Androidoバージョンが古く、CPUも設計が古いなど、ちょっと避けざるを得ない欠点がありました。その中でBOOXは、日本にも複数の代理店があり、Androidも最新のものに合わせこんでおり、設計も毎年リニューアルして精力的に開発が進んでおり、選択肢としてベストと感じておりました。

サイズに関しては、実のところ、電子ペーパーというものは、台湾のE-Ink社しか製造元は世界に存在せず、このE-Inkのデバイスを使って、各社(主に中国のメーカー)が商品を作っているのが実態です。サイズと解像度も量産されているものは、ほぼ決まっており、7.8インチ、10.3インチ、13.3インチ・・・となっています。

ということで、デカい方が良いという方針のもと、最初からBOOX Max3(13.2インチ)を狙っていたのですが、2020年9月になり、突然、販売価格がなぜか安くなり、在庫切れが多発する状況でした。理由を調べると、9月21日に新機種が出るらしい?という海外サイトの情報を見つけ、とりあえず発表を待つこととしました。

待っている間に、どんどん欲求が高まる一方でした。ということで、大枚をはたいて、現時点で最強のOnyx BOOX Max Lumi(2020年9月21日リリース)を入手しましたので、レビューしたいと思います。

なんで購入したかというと、Android 10対応(ほかの電子ペーパー端末は、古いAndroidであったり独自のケースが多い)で、CPU性能も高く、サクサク動くことが期待できたからです。やはり、No.1のメーカーを買うのが、間違いないかなと思った次第です。

■購入手順

Youtubeで日本時間AM11時に公開後、2時間弱で販売サイトが公開されたので即、申し込みました。価格は、859.99USDで、送料は無料(込み?)となっていました。

MaxLumi_order.png

発送はFedexで、香港からの発送となり、9/24発送となりました。

MaxLumi_order2.png

■届いた様子

9月28日に到着。1週間ジャストでの到着です。なんか、あちこち、FedExの飛行機が台湾に行ったり、広州に行ったりと2日間、ウロウロしてたようですが。

海外レビューサイト(good e-reader)ではすでにレビューされてますが、細かく見ていくこととします。

段ボールの四隅には、落とした跡が・・・。FedExさん、やってしまいましたね・・・。

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輸入消費税の課税対象(日本では電子機器に関税はかかりません)となってるみたいですが、受け取り時に支払いはありませんでした。FedExやDHLだと、数週間後に、消費税の請求書が届く仕組みになってるはずなので、忘れないようにしないといけません。セブンイレブンとかで払えるので、まあ、それほど大きな手間ではありませんが。

さて、中身は、いろいろと入ってます。アクセサリ無料プレゼントのセットだったためですが。

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Max Lumiの入った箱の四隅はこのありさま。段ボールの緩衝材も、ほぼなしだったので、つぶれてしまってます。なお中身は無事でした。

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Google Playの登録方法が入ってます。最初からインストールされていないようです。

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Max Lumi本体が出てきました。無事でよかった。

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付属品。USB Type-Cケーブル、microHDMIケーブル、USB type-C型のMicroSDリーダーが入っていました。

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■電源起動

右上に電源ボタンがあるので2秒以上長押ししてONします。iPadと同じですね。

言語の設定(日本語を設定する)、タイムゾーンの設定、プライバシーポリシーの同意と進むと、設定完了で、本棚などが表示されるホーム画面に進めます。

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写真は撮ってませんが、裏面に技適マークもついてました。中国の本家から購入しましたが、日本国内でも安心して、Wi-FiやBluetoothで接続できるかと思います。

■あやのさんの書籍の様子

一番の目的だった、あやのさんの書籍を入れていきます。

パソコンとUSB typeCケーブルでつなぎました。booksフォルダにPDFファイルを入れると、簡単に開けるようになります。

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物理本との比較。

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表示範囲は、物理本とほぼ同じサイズでした。つまり、表示域はB5サイズという事に。

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iPad Pro 11インチとの比較。

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iPad pro 11インチよりは大きいですね。

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■フロントライト

max lumiに搭載されたフロントライト機能を試しました。
ホームが表示された状態で、一番上の時刻やバッテリー状態が表示されているバーの部分をタップすると、フロントライトの調整画面が出てきます。

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真っ暗な室内で、フロントライトの明るさを最大にした様子。しっかり読めます。

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■PDFへの書き込み機能

PDFの推敲やレビュー用を前提にしていたので、PDFへの書き込み機能は非常に期待してました。書いてみると、紙のように結構追従してくれて、これは良いですね。

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書き込むと、PDFに直接上書きされるようです。以下のように、手書きの文字が直接、PDFに書き込まれます。

BOOX_test1.png

■コミックを見てみる

コミックとの相性も良いですね。やはり液晶よりもずっと見やすい。

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■見開き表示でPDF閲覧

縦画面だけだとデカいので、横にしたくなりました。しかし、縦横切り替えは、手動です。iPadのようにセンサーはありません。上側をスワイプすると、メニューが出るので、"Rotate"を選ぶと、4つの縦横方向を切り替えできます。

見開き表示機能はちゃんとついてます。右綴じ、左綴じの両方に対応してます。PDF表示中、サイドにあるメニューバーから”三”のアイコンを押すと、下側にメニューが出てきます。フォーマットタブを選んで、"コラム"から、3番目か4番目のアイコンを選ぶと、見開き表示を切り替えできます。

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13.3インチと巨大なので、横にして見開き表示も非常に使いやすい。というか、これが頻繁に使う使い方になりそうな気がします。

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PDFに記入したデータをパソコンで見ると、こんな感じです。

BOOX_test3.png

■まとめ

・届いてすぐに、ファームウェアアップデートがありました。1GBもダウンロードするのは正直しんどい。
・microSDスロットがあれば最強だった。なぜ無いのか・・・。唯一の弱点で、欠点と思います。64GBでは、PDFを入れまくる予定の私には足りない。
・HDMIが逆になんであるのか不思議。寿命的にもまずいような気がしますけど。HDMI機能を使うことはほぼ無いので(液晶テレビやプロジェクタを使うし)、よくわからない。HDMIで写した画像を取り込んで、手書きで記入できるような機能があるわけでもなさそうですし。
posted by yaasan at 19:51 | Comment(2) | ガジェッド

2019年06月13日

FlashAir同人誌 最終号が出るらしい

FlashAir同人誌の最終号が出るらしい。



これはメイカーフェアに行ってもらわなければ!!なお、FlashAir同人誌5には、DSair1を掲載してもらいました。DSair2も出させてほしいな。DSair2はとりあえず数百枚に確実に貢献しています。本当は数千枚以上、貢献したかったがDCCの界隈のユーザー数が圧倒的に少なく・・・。これから怒涛の追い上げ・・すると、市場から在庫が消えるので、これまた困った自体に。

FlashAir、本当に良くできているデバイスで唯一無二の存在なんだけど、ドンピシャでハマるキラーアプリが無かったのが本当に難しいところです。ESP32という、安いだけで電源や動きがまともじゃないデバイスが巷にはびこっているのが実情で、悪貨が良貨を駆逐するという言葉が現実になってしまってると思うと、本当に世の中は世知辛い。

カメラにWiFi機能はついているんですが、どれも残念な仕様や性能ばかりで(Wi-Fiモジュール自体のレベルが低いこともありますが)、FlashAirに実は勝てていないのですが、見かけ上、FlashAirの優位性が失われていたのもこれまた事実であります。
posted by yaasan at 22:20 | Comment(0) | ガジェッド

2019年06月12日

FlashAir Developers閉鎖について

FlashAir Developersの閉鎖が発表されました。FlashAirを使って、電子工作をやる公式サイトが完全に無くなるわけで、この後、どうなるかは、ご想像の通りかなと思います。詳しいことは言えませんが、当方としては覚悟していましたので驚きはありません。

今後、DSair2や開発中のDSmainR6については、市場にFlashAir W-04の在庫が残る限り、続けていけると思います。ただ、永遠と続けるわけにも行かず、想定では2021年頃にDSair2の販売は収束させることになると思います。2030年まで遊べるものととして作ったのですが・・・重要部品が無ければ続けられず。
なお、DSair2のFlashAirは完全にインターネットと切り離して動作していますので、東芝メモリが販売を終了しようと、問題なく使い続けることが可能です。この点はご安心下さい。ソースコードも全部公開ですから、誰でもメンテ作業できます。

なお、残念ながらFlashAirに変わるDesktopStationの要求を満足できる、安定して動くWi-Fiモジュールが世の中に存在していません。つきましては、FlashAirを使い続ける事をDesktopStationの中期の方針と致します。
2022年までに、次のデバイスが出れば良いですが、果たしてどうなるか・・・もしかして5Gになってるか?

■既存のDSair2ユーザーについて

故障用に予備として、何枚かFlashAirW-04の購入(小売店、量販店で!)をお願いします。DSair2本体は、2021年まで何度か製造すると思いますし、本体部品は汎用品ベースのため豊富にありますが、FlashAirはどうしても代替手段がありません

■新規にDSair2やDSmainR6の購入を検討されている方

FlashAir W-04の早期の購入(小売店、量販店で!)をお願いします。DesktopStationでも買い込んでいますが、現状の需要の半年分程度の在庫しか持っておりません。こちらも予算のある限り在庫を保持する方針ですが、DSair2の出荷台数はあまりにも少なく、予算確保面でも限界があります。

FlashAirのメーカーからの出荷はまもなく終わるはずです。その後は市場在庫が減るに従って入手が困難になります。DSair2を使う予定のある方は、早期の入手を強く推奨いたします。

※DesktopStationの在庫分はあまり減らしたくなく、市場に出回っているものを購入下さい。
posted by yaasan at 21:33 | Comment(3) | ガジェッド

2019年06月08日

Maker Mediaが事業停止!!

メイカーフェアでお馴染みの、Make:の本家が事業停止してしまったようです・・・。メイカーフェアは、DCC電子工作連合でも出展したことがあり、FlashAir関連でも出展し、非常に深いイベントでありました。

Maker Faire halts operations and lays off all staff:
https://techcrunch.com/2019/06/07/make-magazine-maker-media-layoffs/

自分としては衝撃的で、メイカーブームの旗振り役だった会社(Maker Media)が倒産となると、メイカーブームはどうなってしまうのか、非常に気がかりではあります。

とはいうものの、メイカーブームは日本の場合はそうではないと思いますが、世界的にはメイカーのプロジェクトの大多数は趣味の世界だけに閉じているように見えます。商業的に成功するものがたくさんでず、エコシステムとして、その旗振り役の会社であるMaker Mediaに、ビジネスとして続けられるマネーが供給されなかったのかなと思います。単なる無償ボランティアになってしまって、事業停止してしまったようにも見えます。

日本のメイカーフェアは、多数の日本のメーカーが出展していて、ある意味でビジネスの紹介やオープンイノベーション調査の場としては最高の場で、大学・技術者・研究者・エンジニアはもっと参加するべきと思うくらいのイベントです。○ード社がいつもやってるつまらんビジネス展示会とはワケが違います。ただ、これも商業的に上手くいっているのかは、私は分かりません。

他山の石として、DCCの普及活動でも全く同じ事が言えると思います。正直、今のままでは間違いなく同じ道に行くと思います・・・。
posted by yaasan at 21:16 | Comment(1) | ガジェッド

2019年05月18日

un.mode phone01を買った

私は、インターネット通信用にタブレットを別に持ちたい派なので、電話と通信端末は明確に分けています。

電話として、GalaxyNexusを電話専用機として使ってきましたが、たまに怪しい動きをするので、買い換えたいと思っていましたが、なかなか良いものがなく、悩んでおりました。ちょうどそんなところ、un.mode phone01という安価な電話専用機が発売されたので購入しました。

ドコモのFOMA契約(SIMサイズは標準)で、無料通話1000円付のバリュープラン(iモード契約無し)だったので、そのまんま差し直すだけでした。

連絡先などのインポートは簡単で、vcfファイルを生成してmicroSDカードに入れて差し込んでインポート操作をすると簡単にインポートされます。

1日使ってみたところ、バッテリの消費が半端なく、電話は一切していないのに、昨日の朝から今日の朝で86%→17%に激減です。宣伝文句の1450mAhのバッテリで1週間長持ち!とかどこ行ったんでしょうか?ネットを見ると似たような人がたくさんいるようです。安い中華スマートフォンでも、今時、ここまで酷いものはないので、Androidの異色作業で余計なことをしてしまって起きている、ソフトのバグの可能性もあります。

とりあえず、1週間は様子を見ますが、ただ電話できるだけのシンプルフォンなのに毎日充電が必要なら、せっかくの期待を裏切ることしかないので、ちょっと困ったモノです。以前、潰れたFreetelのsimpleの大失敗事件もあり、結構、この製品に対する様子見の人が多いんじゃ無いでしょうか。Simpleの問題点もやはり、ファームウェアだったはずです。

■追記(5/19)

いったん再起動して、あちこち動いたりしながら1日観察したところ、100%→96%でした(24時間)
大幅に改善です。これなら問題ないレベルですね!

■追記 5/20

昨日からそのまま充電なしで朝七時で85%で問題なさそうだったのですが、11時になったら突然バッテリー切れ。
どうもバッテリー表示がおかしいようです。
これは危ない予感。
posted by yaasan at 08:01 | Comment(1) | ガジェッド