2018年02月18日

FlashAirアプリの開発を休止します その5

FlashAir W-04のファームウェアアップデートに失敗したので、いろいろ実験している件の最終まとめです。

□結果

・USBハブから潤沢な電源供給を行ったところ、正常にFlashAir W-04のアップデートが行われることを確認。
・ただし、バージョン確認が何故か3回発生。(VAIO Pro13のSDカードスロットでは発生せず)

□構成

パソコンは、問題が起きたWU2/B1で、内蔵SDスロットは使用しません。外部に電源供給可能なUSBハブ iBUFFALO BSH7AE03を使用し、500mA(0.5A)を供給できるようにしました。メモリカードリーダは、ELECOMのMR-A012です。

FlashAir_USBPStest2.jpg

DVDドライブを事前に繋げて、電流を確実に0.5A流せることを確認済みです。

FlashAir_USBPStest1.jpg

□消費電流

USB電圧電流計 KCX-017で測定した限りでは以下の通りでした。

アップデート準備 0.17-0.19A
アップデート準備完了直後 0.23A(max)
アップデート中 0.08-0.13A
バージョン確認1〜2回目 0.09A
バージョン確認3回目 0.15-0.17A

上記から言えることは、トラブルになっていたアップデート作業自体は電流はそれほど大きい値は観測されていません。ただし、かなりサンプリング周期はかなり荒いので、取りこぼしているだけも可能性としてありますが、傾向としては電流自体はそれほど全体として大きくは無いといえると思います。

□なんでこうなった?

F士通は、SDカードカードスロットのコスト低減で、USB周りの電源に手を付けたのだと思います。一方、T芝さんは、FlashAirの高速化や省電力化の両立、かなりのアクロバティックな動作をFlashAir W-04で採用したのだと思います。

F士通さんの名誉のために言うと、FlashAir W-03やその他のSDカード、たとえばT芝、SANDISK、transcend、Kingstonなどいろいろ差し込んでますがトラブったことは一度もありません。トラブルが起きるのはW-04だけです。

□まとめ

・F士通LIFEBOOK WU2/B1またはその兄弟機UHシリーズの内蔵SDカードスロットを使用して、FlashAir W-04をアップデートすると国内正規品であろうと廉価輸入品であってもアップデートに失敗する大きなリスクがある。なお、他のメーカーでも似たような症状が出る可能性は十分にありますので要注意です。
なお、ドライバ名は「BayHubTech/O2Micro Integrated MMC/SD controller」で、LenovoやT芝さんも含め、よく使われているモノみたいです。ハードも同じか、電源供給も同じかどうか分かりませんが。

・同じPCでも、内蔵SDスロットでは無く、外部にUSBメモリカードリーダを使って、さらにACアダプタ付きのUSBハブで電源補強すると正常にアップデートできました。よって、原因はSDカードスロットの電源の強さとみて良いと考えられます。

・なお、FlashAir W-03の通常のPCでの消費電流は0.15-0.17Aなので、そんなにW-04と大きく違うわけでは無いように見えます。USB電源にかかる負荷としては、マクロ的に見えればそんなに差異はなさそうですが、ちゃんとした測定器でないと見えないミクロの部分でファームウェアアップデートの動きがW-03とW-04ではだいぶ違うのかもしれない。ブラックボックスなのでよく分かりませんが。

ご参考:
・iMac27inch(年は不明)では正常にアップデートできるようです。
・VAIO Pro13 (2014)では、正常にアップデートできました。他のVAIOは分かりません。

□今後について

確実にW-04をアップデートする手段はUSBハブで電源補強というのは分かったので、FlashAirのアプリ&DSair開発再開も考えてます。ただ、壊れたW-04輸入版2枚は非常に悔しい。このまま素直に再開して良いものか、悩み中です。
posted by yaasan at 15:00 | Comment(2) | ガジェッド

FlashAirアプリの開発を休止します その4

ヨドバシカメラから、追加のFlashAir W-04国内正規品が届きました。弊社には合計5枚のFlashAir W-04が揃いました。うち、2枚死亡、1枚アップデート成功?、2枚未実施という状態でした。

FlashAir_w04_3pcs.jpg

早速、ヨドバシカメラから届いたW-04を若手社員のVAIO Pro 13(2014)の内蔵SDスロットに差し込み、アップデートをやってみました。結論としては、あっさりとトラブルなく、アップデートできました

今までフリーズして全く見られなかった、以下の画面が出てきました。

FlashAir_VAIO_1.png

FlashAir_VAIO_2.png

FlashAir_VAIO_3.png

ということで、PC(ここでは富士通のLIFEBOOK WU2/B1、たぶん兄弟機のUHシリーズも・・・)とアップデータの組み合わせによってファームウェアアップデート失敗のリスクがあり、破壊される可能性があることが確定しました。他に富士通PC持ってませんが、富士通のPCでFlashAir W-04のアップデートはとりあえず、やめておいた方が良さそうです。

まだ未アップデートのFlashAir W-04が残り1枚ですが、最後は、WU2/B1のUSBに、リニアテクノロジーのUSBアイソレータで電源絶縁&外部電源供給(0.5Aまで増強)し、なおかつUSB型の電圧電流測定器で電源監視をした状態で、ファームウェアアップデートを実施します。ファームウェアアップデートで電流がどれくらいまで上がるかがポイントになります。

なお、弊社にはSDカードリーダーが家に無いので、明日、出稼ぎ先にある私のモノを持ち帰ってきます。

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PCに問題が無いか、CHKSDKよりSFCが良いと言うことで、やってみました。システムトラブルは特にないようです。


C:\WINDOWS\system32>sfc /scannow

システム スキャンを開始しています。これにはしばらく時間がかかります。

システム スキャンの検証フェーズを開始しています。
検証 100% が完了しました。

Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。


posted by yaasan at 11:59 | Comment(3) | ガジェッド

2018年01月29日

QRコードリーダーを買ってみた

治療も順調で、うまくいくと6月には退院できそうな若手社員が、レジ遊びでバーコードリーダーが欲しいというので買ってみました。(若手社員は、昔に私が買ったVAIO Pro13をお下がりでもらい、既に使いこなしています。)

M4 2D QR Wired USB Laser Bar code Scannerという名前の商品で、AliexpressのBlueskyoceanStoreで27USD、送料無料です。

遊び道具だけでなく、これ何か鉄道模型に使えそうだな?とも思ってもいます。DesktopStationSoftwareで、スキャンすると自動で車両登録とか、DSシールドならUSB Hostシールドを組み合わせて自動運転パターンを変えるとかです。身近にあるバーコードを使って、アイデア次第で、とんでもなく面白い物が出来ると思います。

昔、バーコードバトラーなんて物がありましたよね〜。私も結構遊びました。JANコードしか読めなかったですが、今は、QRやDataMatrixとかいろいろあって大混乱ですね。

qrreader1.jpg

qrreader2.jpg

端子はRJ45ですが、USBに変換するケーブルになってます。どうも、シリアル(RS232CかTTLのUARTかは不明)もここから取れるようです。

qrreader3.jpg

設定変更は、なんとバーコードスキャンです。ディスプレイの反射を抑えるモードとか、常時スキャンとか、いろいろ選べます。

qrreader4.jpg

使い方は、パソコンのUSBに挿すだけ。HIDプロファイルの、テンキーキーボードみたいな扱いのようです。スキャンに成功すると、キーボードで文字を打ち込んだのと同じ動きをします。食料品とかに付いているJANコードをスキャンすると、下に書かれている文字がそのまま打ち込まれます。若干コツは要りますが、結構、認識精度は良いです。家にあるバーコードの類い(JAN, QRなど)は全部読みました。

qrreader5.jpg

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若手社員のレジごっこ用に作りました。バーコード入力した数値やURLを、適当な1000以下の数値に変換するソフトです。

RegiX_20180129.zip

nibea_barcoe.png
posted by yaasan at 18:35 | Comment(3) | ガジェッド

2018年01月09日

買ったばかりのパソコンが御臨終

先月、買ったばかりのパソコンが御臨終しました。

またしても、DSシールドの実験中です。今回はFlash Airを接続して、ACアダプタを入れた瞬間に死亡しました。

どうやら、先月に壊れた時に使っていたArduino UNO 互換機が、実はLDOがVIN-VOUT間で内部短絡故障してたと思われます。Arduino UNOの5VとVINが導通しています…。ショートした基板は再利用せずに速攻で捨てるべし、というルールを守らなかった罰が思いっきり来ました。

故障の原因は、オシロスコープのプローブを誤ってVIN-GNDで当てて、さらにウッカリVIN-5Vを当てたようです。完全に自分のミスです。

DSシールドの設計が原因ではなく、運悪くUSB側に12Vを印加して、さらにノートPC側は逆流防止用のダイオードを搭載していない(想定していない?)で、そのまま電流が流れて破壊するレアケースで壊れたのが原因と考えています。USBの回路が、日本メーカーでも何も保護していないとは・・・。

ああどうしよう、またしてもメインPCが死んで、またパソコンを買わないといけないとは…。
富士通のサポートに、本当のことなんか話したらサポート拒否されるのは目に見えてますよ…。ああ、なんで用意してあったUSBアイソレータを使わなかったのか、後悔です。

今回、私はオシロで一度ショートして、内部が壊れたArduino UNO互換機を使いまわした事で、PCに12vをUSBにかけて破壊してしまいました。皆様については、超レアケースですが、ショートさせたArduinoは、ケチケチせずに廃棄しましょう。私のように、大きな失敗になります…。

DSmain、DSoneでは、逆流防止ダイオードがあり、この現象は起きません。Arduino UNOまたは互換機は、切り替え機能で自動切り替えになってますが、基準電源となるLDO ICが壊れると同じ状況になりますが、超レアケースなので、たぶん、同じことになる人はほとんどいないと思います。通常、オープン故障で壊れますし。

次は、念のため、USB type Cかつ、PowerDelivery対応のPCにして対策します…。

■追記

買ったばかりなので、お金を払ってメーカー修理にすることにしました。とほほ。
みなさんは、ショートさせた場合で、使いまわすときは厳重に単体チェックを行って、壊れていないか確認しましょう。チェックに自信のない方は、勇気をもって捨てましょう!!
posted by yaasan at 20:24 | Comment(1) | ガジェッド

2017年12月29日

LIFEBOOK UH90/B1(WU2/B1)の簡単レビュー

先日届いた、私の新しいメインノートPCのWU2/B1(UH90/B1)をレビューします。

WU2B1_1.jpg

色は、弊社のコーポレートカラーの赤を選択しました。UH90で赤を選ぶには、WEB MART限定だったので良かった。

13.3インチ 1920x1080フルHDの液晶はIPS液晶っぽい感じで非常に視認性抜群です。軽さは881gと、非常に軽量です。バッテリですが、ThinkPad X250では4時間程度が限度でしたが(しかもバッテリ2倍に増強しているのに・・・)、WU2/B1は50Wh積んでいるせいか、10時間は余裕で持ってます。しかもこちらの方がCPU性能はcore i5で上です。

WU2B1_2.jpg

今後の愛機になることは間違いないです。

なお、欠点を申しますと、まあ、使えない意味不明なソフトてんこ盛りなところでしょうか。これを消すのに、結構時間がかかりました。この点、レノボにはそんなに入っていないので削除作業も楽でした。前に使っていたVAIO XやVAIO Pro 13もそんなに入ってなかったです。よく立ち上げを頼まれる東芝のノートよりも数段、無駄ソフトが多い感じがします。NECと同レベル?

ユーザーも開発者もお互いに検証時間や削除時間、新OS対応依頼などなど、全てが無駄なので、なぜ入れるのか理解に苦しみます。昔からやってるから(消す勇気が無い)、なんて、お偉いさんが言ってそうですね。
posted by yaasan at 19:36 | Comment(0) | ガジェッド