2017年10月13日

都市伝説: DCCデコーダと長時間連続運転

デコーダの長時間運転について、変な解釈などが出回っているので、電機屋としての見解を申し上げます。

■DCCデコーダの長時間運転はダメ?

なんでこんな変な話が出てくるのか、調べるといくつか解説しているページがあるからです。模型屋さんが、長時間運転はやめてください!なんて言っている例もあるためだと思います。

正解は、長時間運転がダメなのではなく、デコーダの発熱があるレベルを超えたらダメなのです。これを勘違いしないでください。

デコーダや車両が熱くならなければ、走り続けてOKです!何時間でも走り続けてください。まあ、その前に車輪やレールの清掃が必要になると思いますが・・・。

では、発熱のレベルは何℃なのかというと、プラの樹脂が溶け始める温度である60℃程度と考えるのが通常です。デコーダ自体の許容温度は、うちで使っている部品だと85℃あたりです。そこまで熱くなることはショートなどの問題発生時以外では通常あり得ません。よって、車両の方の温度制約条件が、ポイントになります。

実際の温度は、放射温度計が無ければぱっと見では全く分からないのと、技術的な知見に興味のないユーザーも多くいるので、分かりやすく時間で制約条件を言っているのだと推察されます。残念ながら間違った印象を与えているのが実情です。

■発熱する原因は?

DCCデコーダ、車両自体には、発熱する要素がいくつかあります。

・モータ自体(言わずもがな)
・LED、電球、室内灯(言わずもがな)
・モータ駆動回路 (モータが高速に回るときは電流が流れるので発熱しやすい)
・レギュレータ (ICチップを動かすための3.3や5Vを作るIC。電圧を落とす代わりに発熱するので熱い)
・ダイオードブリッジ (DCCの交流を直流に変換する。モータ駆動回路と同じ条件で発熱する)
・アンプ回路(サウンドデコーダだと大音量を出すと熱くなります)

モータ駆動回路やダイオードブリッジを発熱させないようにするには、モータを高速に回さないようにすること、停車時間を長くすることなどで対策出来ます。

レギュレータは、ACアダプタの電圧が高いと、発熱しやすくなります。D101やZ21だとACアダプタの電圧に寄らずに一定電圧を出すので、注意です(設定にもよりますが、よく使うものだとだいたい15V程度ですが)。

■対策は?

ユーザーが対策出来る事を実践すべきです。

@最高速度で長時間の無茶な走りをしない(そもそも最高速度で何十分も走って楽しいですか?)
A電圧を無暗に上げない。電圧降下を気にするなら、フィーダーや配線の太さ、長さを工夫する。
B車両に組み込むとき、冷やすように心がける。熱発散フィルムなどを使ってみる
C車両を軽くする、長い編成を作らない、動力車を分散させる(モータに流れる電流が減るので発熱が減ります)
DCVで最高速度を制限してしまう

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変な情報に惑わされずに、楽しいDCCライフをお過ごしください。
DesktopStationでは、今後も、DCCの都市伝説を徹底解明してまいります。次回は、「アナログPWMをかけたらDCCデコーダは壊れるって本当?」です。
posted by yaasan at 08:10 | Comment(0) | 日記

2017年10月12日

3Wayポイントを作ってみた2

前回の続きです。

ポイントがゆっくり動くのを見て気を良くしたやあさんは、調子に乗って今度はレールを汚してみた。
家にあった、油性塗料(茶色)を使用。いつ買ったかはよく覚えていない。

3WayTurnout12.jpg

ピカピカのレールが茶色に汚れて、妙にリアルになって、さらに気が大きくなってしまった。塗料が乾いた後、知り合いにもらったバラストをレールの上に一気にぶちまけてみた。

3WayTurnout11.jpg

筆で、丁寧にバラストを散らばせていき、以下のように完成した。水と木工ボンドと中性洗剤を混ぜた定着剤をスポイトで丁寧に定着させたのだ。1時間がかかってしまったようだ。

3WayTurnout10.jpg

乾いたら、バラストを汚し、レールの上面をこすって塗料をはがせば完成である。まだバラストが乾いてないので、また後日。
posted by yaasan at 20:52 | Comment(0) | 鉄道模型

2017年10月11日

3Wayポイントを作ってみた

電気とデジタル、ITだけが取り柄の電機屋が、レール引き&ポイントマシンを設置すると、こんな酷いことになるという事例をご紹介します。

3WayTurnout3.jpg

■作った目的

・もともと、ポイントが動くのを見るのが好きなので、スローモーションのポイントを作ってみたかったこと
・在庫が大量に余って困っているDSturnoutや、DSservoを掃くためにはデモ機を作らないと!と思っていたこと

■使用した材料

・ダイソーで買ったシール型のコルクシート 小&大
・ダイソーで買ったホワイトボードの裏側
・強力両面テープ(サーボモータ固定用)
・速乾ボンド
・篠原の3wayポイント(HO, コード100, DCC非対応)
DSturnoutポイントデコーダ
・家に余っていた、ジャンパー線 2本(硬い針金が無い・・・)
・息子からもらったストロー
・グルーガン

■ポイントの貼り付け・設置

線路はシノハラだと間違いないとどこかで聞いたことがあるような気がするので、シノハラのポイントをチョイスしました。道床付きよりも見た目が良くなるかも!という淡い期待をもってセレクトしました。
線路の下にはコルクシートが良いと、どこかで聞いたことがあるような気もしたので、コルクシートを馬鹿正直に使いました。

知り合いから大量にもらったバラストは今度撒きます。がんばります。そのあとは、茶色の錆を撒かないと・・・。あと、レールも汚したいなあと、いろいろ妄想は広がっています。

3WayTurnout2.jpg

3WayTurnout1.jpg

DSservoデコーダと、サーボモータを設置しました。ド素人なので、ストローや硬いジャンパー線を駆使して作りましたが、非常にもろそうな感じがします。100回くらい動かし方壊れそうです。

DSservoの調整は30分くらいかかりました。ボリュームでCh1は設定できるので楽なのですが、Ch2はCV36,CV37,CV38で設定するので、DSblueboxでポチポチいじりながら微調整をしました。

Ch1の設定は写真を拡大してみていただくとして、Ch.2は、CV36=2,
CV37=60, CV38=130 です。モータの置き場所、変化角度でコロコロ変わるので、設置してから調整をお勧めします。また針金はすぐに付けないで、まずはモータの角度の大まかな範囲をCV値で落とし込むことをお勧めします。Ch1の設定がどれだけ楽かがよくわかりました・・・。

なお動作テスト環境は、DSmainで構築しました。

3WayTurnout4.jpg

※たこ焼きの生地とたこ焼き器は動作テストに関係ありません。この後、サーボポイントデモ機の完成を祝ってタコパをしました。

■DesktopStationSoftwareでの動作設定

ポイントマシン2個を連携させるので、ルート機能を使いました。ルートを設定しておくと、ルート信号機(駅の真ん中くらいでよく見るマーク)を押すと、そのルートを開通するようにポイントを動かしてくれます。センサーと連動していると、センサーが変わるまでは開通までは行かないんですけどね。

DSservo_3wayturnout1.png

配線及びポイントアドレスは以下のように設定してます。

DSservo_3wayturnout5.png

ルートは3つあるので、それぞれ以下のようにルートを設定しました。出力先信号機は適当です。

DSservo_3wayturnout2.png

DSservo_3wayturnout3.png

DSservo_3wayturnout4.png

■Youtube

動いている様子は以下の通りです。制御は、PCからやってます。一応、かろうじて動いていることが見受けられると思います。これが今私のモデラー能力の限界です(汗





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とりあえず、動くものはできたので良かったです。ちゃんと硬い針金を買って、付け直そうと思ってます。
ゆっくりポイントが動くと、やっぱり違いますね。ソレノイド式を使わない人の気持ちもよくわかりました。

DSservoは割引きで売ろうと思いましたが、この工作にお金を突っ込んでしまったので、すみませんが値段は3500円のままで売ります。
posted by yaasan at 20:26 | Comment(4) | 鉄道模型

DCCMM Gateway

DCC/MMシールド用のDSGatewayLibから、PCと接続用のスケッチを分離してみました。

DCCMMGateway_r1.ZIP (2017/10/11)

Arduino UNOに書き込んでいただければ、PCとの接続型のコマンドステーションに化けます。R318のDSCoreとエラーが出るよくわからない現象があったので、エラー対策してます。

今、Railstarsのスケッチを流用して、モーターシールド+Arduino UNOだけでDesktopStationSoftwareに接続するスケッチを書いてます。もうほとんど出来上がっているのですが、肝心のモーターシールドのI/Fに癖があって、どうしようか悩み中です。DesktopStationのハード以外でも動かすことができるという事例として提案しようと思ってます。

なお、サポートやメンテはしないので、腕に自信のある方が自己責任でやっていただく形になります。
posted by yaasan at 07:49 | Comment(0) | 鉄道模型

2017年10月10日

RailcomとRS-232C

以前に紹介した、DCCやメルクリンデジタルのパケットを生成してくれるArduino向けのエンジンソフトですが、徐々に増えてます。

Z21のコンパチなオープンコマンドステーションを作っている、Digital Modellbahnさんで公開されてます。
これがMEGA向けに拡張されているものですが、ベースは、Railstarsのエンジン(CmdrArduino)です。特徴的なのが、Railcomの機能を取り込んでいるところです。

Railcom、ななめ読み過ぎて今までちゃんと理解できてませんでしたか、ただのRS-232Cで符号化しているだけだったんですね。カットアウトしたときに、UARTポートで読み出せるような回路を入れておけば読めるようです。ボーレートは250kbpsで、応答時はデコーダの内部に残った電圧を使って出力するので、中継回路には増幅回路必須ですね。

S88デコーダでRailcomでアドレス判別として使えそうな気がします。車両検出時に、Railcom通信してアドレス読み出しすると。
posted by yaasan at 21:50 | Comment(2) | 鉄道模型